all’arrabbiata
2021年4月10日(土)
朝8時半、カミサンが昨日の営業の疲れをたっぷりと残した風にお店に降りてくる。
俺は仕込みをしたり掃除をしたりしていたのだが、カミサンは「あぁ、早いね」くらいのリアクションだった。
ちょっと待て、俺はお前らみんなが寝ている6時には起きて次女の朝食をこしらえ、それから中学校まで送って行ってその上で仕事しているんだぞ・・・
が、カミサンは「・・・あ、そうなん」とだけだった。
営業が始まってすぐ、カウンターには常連のヒロシがやってきて昼から大酔っぱらい。2時間ほど飲んでグデングデンになってタクシーで帰っていった。
それからようやく俺も営業に参加出来た。カミサンにもアルバイトのエリカちゃんにもSさんにも大迷惑をかけてしまった。
そして本日も満席御礼ありがとうございました。
15時にようやくお店を一旦閉めて、カミサンは仕入れ。俺は夕方からのテイクアウトの準備。
しかし、次から次へと電話が鳴り続けなかなか仕事にかかれない。ひたすら「今日はキッズルームは予約で埋まっています」というお断りの応対。ココロがどんどん疲弊していくのがわかる。
しかも、そんな仕込みの1番忙しい16時に、今度は「マスタ〜、ちょっと珈琲飲ませて〜」とS社長が無理やり店に入ってくる。
もう、怒りと情けなさでブチ切れそう。世界中が敵に思えてくる。「休憩時間にごめんねぇ〜」だと。
17時、夜の営業スタート。そんな感じだったから、全然準備が間に合っていない。
テイクアウトの準備にバタバタしているとまた電話。今度は「いつになったらお店って開くんですか?」とお叱りを受ける。
お店の外で待っているのに、「Close」の看板が出ていて入れないという電話だった。
オープン前のドタバタで、看板を「Open」にするのを忘れていたらしい。申し訳ない事をしたと思い急いで玄関に出てみたが、そもそもお店はちゃんと開いているし、店内にもお客様はすでに入っている。
そしてやっぱり看板はちゃんと「Open」になっている。なんやねん。
忙しくしていると、また「いつになったら開くんですか?休みなんですか?」と同じ人から電話がなる。
電話を持ったまま外に出てみるが、そんな人は居ない。
もう出来る限りの精一杯、どちらに電話をおかけでしょうか?と丁寧に尋ねると、それは全く知らん飲食店。
電話の向こうからは「じゃあソコはどこ?」
あああああああああああああ〜〜〜〜〜!
今日1日は、一切がっさい無かった事にしたいと思えるような日だった。心身ともに、十二分に疲れ切った。
夜、三女のドリルのお付き合い。学校に行ってない割にはよく出来ている。
明日は誰の朝食も作らないし部活の事も知らない。