toggle
2024-04-24

愛と青春のレトリバーの旅立ち

2024年4月24日(水)

餃子弁当。お世話になります、AJINOMOTOさん。

今日、次女は寂しい1日になりそうなので、大好きなAJINOMOTO冷凍餃子で。

 

朝。

用事があり、隣に住むオフクロの家に行ってみると、おばあちゃん猫のシャムちゃんが孫たちと仲良く朝寝していた。お母さん猫のウニちゃんはネズミや鳥の「狩り」に忙しいようで、最近の子守はすっかりシャムちゃんがしてくれているらしい。ありがとうね。

 

子猫、俺を見るとすぐに登ってくるのだが、一体どういった習性なのだろうか?白髪天パの中に「何かある」と思ってんのかな。鳥の巣じゃねぇぞ。

 

ランチ。本日も満席御礼、ありがとうございました。

それでも「大忙し!」という訳でもなかったので、スタッフで話し合いなどする時間も出来て良かった。

ただカミサンによる「理想の夫婦のモデルケースはあるか?」という議題では、みんな「ん〜…」と押し黙ってしまったのだが。テーマが重い。

 

ランチ後、オイル交換。来週の宝塚往復に備えて。

 

今日はテイクアウトのご注文も少なく、夜営業までちょっと時間があったので、お笑い観ながらラン。

ただ、こればっかりは全然笑えず。2018年のM-1、あの時の敗者復活戦がプラスマイナスの全てを狂わせた。

 

別に「お笑い」に限らず、どんな職種であろうと比較され選択される。

「お昼ごはん、どうしようか?とおりみちは?」「いや、やめとこう」もあれば、「お昼ごはん、別に何でもええな」「じゃあとりあえず、とおりみち行くか」もあるだろう。

選択権はお客様にある。

 

あの年の敗者復活戦、最もウケたのは絶対にプラスマイナスだった。漫才を料理で言うならば、「1番美味しかった」のはプラスマイナスだった。

しかし、M-1決勝戦には選ばれない。

のちに審査員のオール巨人は「選ばれないと思った。でも、決勝に進んでいたら優勝もあった」と答えている。

 

ここまでの職業人生の中で、何度も何度も「飲食店は、美味しいだけを追い求めては絶対ダメなんだ」と戒めてきた。

皮肉なもんで、頑張れば頑張るほどに経営が傾く。それは散々経験してきた。

プラスマイナスも、NSC時代ジャルジャルや銀シャリよりも最もウケてたのに人気は最下位だった。「笑い」を追求しても、銭にはならなかった。美味いものだけを作っても、売り上げにはならないように。

 

解散、倒産。

ここまで頑張ってきたものが、ゼロになる。

 

ただ、それが無駄だったかと訊かれれば、俺はこればかりは大きい声で「そんなことは絶対に無い!」と叫びたい。

「1番美味い店になってやる!」と意気込みしかし倒産した過去は、今はそれが喫茶とおりみちの血となり肉となっている。

必死でやっても成功しなかった時、その時は「時間の無駄だった」と思うかもしれないけれど、本当に必死でやったならば、それは絶対に無駄にはならない!

絶対に後から効いてくるんだぞ!

 

必死でやって成功したら、それは良かった。

でももしその瞬間に上手くいかなくっても、必死でやった時間は裏切らない。

 

頑張りは、絶対に誰かが見てくれている。

 

プラスマイナスの諸々は悲しいが、まだ物語は終わっていない。

そして喫茶とおりみちだって、若い世代に「そうか、頑張ったらイイんだな」と思わせてやれるようなお店にならねばならない。

 

5km走って限界に近かったけど、頑張ってあともう1kmほど走った。

「頑張る」って、ルームランナーで走る事なのかな?とも思ったが、でもいっぱい汗かいてとてもスッキリしたので、とても楽しかったです!(思考停止)

 

夜も程よく忙しく。誠にありがとうございました。

 

食後にデザート。まずはお皿にデコレーションをする。

 

今日はケンケンがアメリカに旅立つ日。

カミサンは朝からちょくちょく庭に出て、「また飛行機飛んでる!」とケンケンも島根の上を通るかもしれないからと飛行機雲の行き先を眺めている。

ロサンゼルスが島根のその先ならイイと俺も思うが、多分逆方面だ。

 

ケンケンに言いたい事など1つもない。だってアイツはやる漢。

プラスマイナスやら自分の過去の倒産やらでメソメソしてルームランナーで走っているジジイの話など、一切必要はない。

アメリカを、人生を、楽しんで楽しんでもらいたいと願う。

 

出発前に俺とカミサンにメッセージをもらったのだが(ありがとよ)、ただ、スマホの無い三女だけは直接の連絡方法がない。

三姉妹の末っ子としては「お兄ちゃんが出来た」ようなものだったので、寂しさもひとしおか。

わかる。やっぱ寂しいもんな。

 

と勝手に感傷にふけっていたのだが、

三女は「寂しいけど、お兄ちゃんでは無い」、あ、そうなの。じゃあその悲しみは?

「飼ってた大型犬が逃げたような気持ち」

ん〜、ゴールデンレトリバーよね〜。確かにね〜、元気で可愛くてね〜。

 

次会った時、どんな人間になっているのか。

上手くいってるのもイイし、挫折もそれも素晴らしい。テキトーこいてる奴には「挫折」なんて素敵な経験は絶対できないからな。

 

何よりこっちも「逆土産話」できるように、頑張らないと。

 

ホント、出会えて良かったわ。

 


よく読まれている日記