ともしび
2021年1月19日(火)
また雪が降り、邑南町は再び雪景色。俺は今日も未踏の山を征く。
長女の高校は推薦試験の日で休校。お弁当は作らなくてよい。
次女の朝食だけ作ればイイのなら簡単。いちごサンド、たまごサンド、スープ、ヨーグルト。
と、思っていたら三女が起きてきて、「今日は学校に行ってみる・・・」と言うではないか。え?行けるの?でも三女の分の朝食の用意はしていない。
しかし三女は「海苔ごはんで大丈夫」。
海苔の佃煮を白飯に載っけて喰らい味噌汁を吸い、そのまま登校していった。
ランチ。友達のあっちゃんがカウンターに。
お昼ごはんを食べに来たというよりも、むしろ先日俺の出した課題の答え合わせにやってきた。喫茶とおりみちでは、いまだに「2020 M-1グランプリ」そして『エレパレ』の話が続いている。
M-1だろうが映画だろうが小説だろうが、どんとこいだ。モヤモヤしてる事がある人はみんなカウンターにぶちまけに来てくれと思う。
ランチが終わっても、小学校から電話は無い。
いつもなら、学校に行けたとしても給食前には「もう帰ります・・・」とギブアップしていた三女だが、今日は頑張っているのか。
15:30。
6時間目までやりきりようやく三女のお迎えに。
三女、真っ青な顔でフラフラ。
どうしてもっと早くいつものように「もう帰りたい」と言わなかったのか。ミリオンダラー・ベイビーか。
しかし、少しばかりの自信もついたような。家に戻ってからもカミサンに甘える素振りはなかった。
久しぶりに1~6時間目まで学校に居られた。
そんなヨソの子なら当たり前の事でも、不登校の子を抱える親にしてみたら嬉しいもんです。
夕方、お通夜。言葉も無い。
お家に行ってお見かけした時「あぁ〜、いつもお世話になっております」って先に言われて、「とんでもないです、コッチがお世話になりっぱなしなんですよ」と返したのを思い出す。
斎場ではオロオロするだけですぐに帰ってしまった。どう言葉をかけたらいいかわからなかった。
お通夜に向かうまでに時間はあったのに、何もチカラになるような事を言えず、ただモゴモゴしてその場を去っただけ。逆に「来てくれてありがとう」と言われ、どっちが元気づけられたかわかったもんじゃない。
無力だった。
夜営業。
また停電。再び電柱に登ってもらって直してもらった。
カウンターでは、誕生日だというタケシくんが酔っ払っていた。
タケシくん、お誕生日おめでとう。
みんな、長生きしてくれよ。
寂しいのは、しばらくもう味わいたくないわ。