ハラスメント夫婦
2021年10月11日(月)
朝、子供らの朝食を作りに起きるとカミサンも起きてきた。
今日の朝食は失敗した生地で作るピザ。捨てずに冷凍しておいて助かった。
カミサンは長女のお弁当の方を作ってくれていたのだが、おはようなどの挨拶よりも先に「youtubeどれくらい観れた?風くんが作品の解説するのすごいイイでしょ?」。すいません、まだそこまで観てません・・・
ランチ。隣のダイチが昼食に来てくれて少しおしゃべり。
ダイチのオーダーを通そうとキッチンに行くと、クリエイティブのSさんが出勤していた。
「マスター・・・。藤井風の件、ホントだったんですね・・・」。しまった、俺が目を離したスキにSさんまでもやられたか。
なぜかキッチンにカミサンが居なかったので、ダイチのオーダーは俺が用意。
まさか?と思ってカウンターに出ると、今度はダイチまでがカミサンの餌食に。うつむき、苦笑いでやりすごそうとするダイチ。
藤井風はたしかに良いと思う。思うがしかし、そこまで熱くなってしまうと、逆効果になりかねんよ。ここはやはり俺がしっかりと聴き込み、カミサンの話し相手になれるようにならねばならん。
夜営業終了。
とはいえ俺だって好きなコンテンツで過ごす時間も欲しい。
『007/カジノ・ロワイヤル』視聴。「お洒落で女好きで酒好きで、どんなピンチの時もサラリと切り抜けてウィットに富んだ余裕のセリフ」、それが以前までのジェームス・ボンドだったのだが、今作から引き継いだダニエル・クレイグは少し違う。
ピンチの時はしっかりピンチだし、汗も血もたっぷりと流れて、ギャンブルにも負けてしまう。
俺としてはジェームス・ボンドのあの「軽さ」や「オジサンのしたい事、その夢全部やっちゃおう!」みたいなキャラクターが好きだったので(特にピアースブロスナンのあのチャラい感じ)、初めてこのダニエル・クレイグの『007』を観た時は、「これじゃない!」感が強かった。
この『カジノ・ロワイヤル』はもう15年も前の作品。
その頃は『ミッション〜』や『ボーンシリーズ』などの素晴らしいスパイ映画が量産されており、『007シリーズ』も生き残りのためには何か変化を起こさなければならなかったというのが、この新ジェームス・ボンドの誕生となったのだろう。
軽さやお洒落、ボンドカーやボンドガールなどの派手さよりも、しっかりしたプロット、簡単にいうと「シリアス」に舵を切ったわけだ。
結果『カジノ・ロワイヤル』は興行的にも大成功。新しいジェームス・ボンドは世間から大喝采で迎えられる事になり、そして俺も観終わる頃には「これはこれでイイね〜」とまた新シリーズが楽しみになった。
上の写真のシーンはエンディングなのだが、これなんてジェームス・ボンド史上でも最もかっこいい自己紹介だとしびれたもんね。「ボンド、ジェームス・ボンドだ」。
それがこの度、ついに『No Time To Die』をもって、ダニエル・クレイグのジェームス・ボンドが終わる。
これはどうしても劇場で観たい。
そこでしっかり楽しむために、1作目の『カジノ・ロワイヤル』から全て再鑑賞する事にした。
「別にそんな全部観直さんでも」と思われるかもしれないが、ここが今までの『007シリーズ』と違うところで、ダニエル・クレイグになってからはストーリーが全てつながっているんだわ。
1つ1つだけ観ても十分楽しいのだが、ここは襟を正して臨みたいので全部観てから映画館の準備をするぞ。
あの超名作『スカイフォール』と『スペクター』をどうまとめてくれるのか。
すでに観てきたというT先輩の「泣けた・・・」という、それ以外の事前情報は一切入れておらず、テンションは高まるばかりである。
そして今、間髪を入れずに第2作目『慰めの報酬』を再生。これは『カジノ・ロワイヤル』のエンディングから始まるので続けて観ないという手は無いのだ。
書いてて思ったが、カミサンの「藤井風ハラスメント」も大概であるが、俺の方の映画やお笑いについてももしかしてハラスメントか?
まぁここは俺の魂の休憩所。カウンターに座ったお客様以外にはさほどご迷惑をおかけしていないと思っているのだが・・・。
なんにせよ、自分の喫茶店のホームページのブログで書くことでは無いのか。誠に申し訳ありませんでした。
引き続き、我々夫婦を暖かい目で見守っていただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
それにしても『007』の残り時間よりも、藤井風のyoutubeの方が長そうなんだけどどうしたもんかいの。