お休み1日目は「フィッシング」
2021年5月23日(日)
「コロナ禍での生き残り戦略」。
と、そこまでは言わないが、「お店の庭でも食事やウェイティングが出来るように」と、ほぼ1年がかりでやってきた工事がいよいよ大詰めだ。
だもんで今月いっぱいはお休みをいただきます。
で、だ。
じゃあゆっくり寝てろよと自分でも思うのだが、いそいそと朝4時には起きてきて本も映画もお笑いも消費する。
ラフレクラン改めコットンの今後には期待ばかりである(悪い意味も含め)。
朝食にヨーグルトを食べて、それからyoutube観ながらストレッチ。そのあとはリングフィットで汗をかく。
なんという女子力満点オジサンか。と自分でも思う。
そもそもこの世界はオジサンの内にある乙女心をわかっていない。
お昼は家族でお蕎麦屋さん。滅多に。め〜っっっっっっったに食わないが、今日はお蕎麦を「お蕎麦屋」さんで。
俺は「そばっ食い」である。
ウイスキー大好き、ワイン大好き。フレンチ大好き、テクス・メクスが大好きな西洋料理大好き人間であるが、俺がいちばん好きなのは何よりも「そば」である。
日清食品の「どん兵衛」やサービスエリアの冷凍そば。
それから家で茹でるそばやフードコートなどのそばなど、それは好きだし喜んで食うのだが、いざ「そばや」の看板を揚げる店のそばは気軽に食えない食う気がしない。
99%がハズレだ。
砂場、やぶ、更科。それらも歴史を刻むために存在しているだけで、系譜はあれど美味いそばはもっとヨソにある。
温度が無くても香りが立つ。十割だろうとなかろうと、つまんだ瞬間にそばの角が箸から伝わる。
そう、パパは蕎麦にたいしてだな・・・と、危うく語ってしまうところだったが、思いっきり無視してくれてて助かった。
帰ってからは三女と二人で初めての「釣り」へ。
三女とはそもそも「今年はちょっと『釣り』ってものをやってみようじゃないか」と話し合っていたのだが、お店が休みでいい機会だ。
最近、アルバイトのえっちゃんもクリエイティブのSさんも各ご家族で「同じ釣り堀」に釣りに行ったらしく、しかもそれが随分と楽しかったらしい。
でも釣りって難しいんでしょう?と聞くと、「そりゃあ釣れたら楽しいけど釣れなくても楽しいですよ」とふたりとも同意見。
「それに、釣れなくてもお魚もらえるんですよ〜」
ふ〜ん・・・
で、ぼんやり聞いた情報を元に、俺と三女はその「なんかチョロそうな釣り堀」に向かうのであった。
50分ほどで到着。
たしかえっちゃんが話していた情報からするともうちょい早く着く予定だったはずだが、まぁ無事ついた。
三女は「うわぁ!すごい〜!」と喜んでくれたのだが、・・・釣り堀?
池どころか湖じゃね???
俺と三女以外のご来場のみなさんは「釣りごろ釣られ頃」よろしくカッコいいベストを着てるし、それにボートまで漕いで釣り場に向かっていらっしゃる。
ボート・・・?
えっちゃんとSさんから聞いてた情報と全然違うんだけど・・・
でもせっかく来たんだから「釣り」というのをしてみるか。
三女はウチのお店からすぐそばにある川でなんども「釣り」というものを経験している。
俺のオフクロの弟子(詩吟の生徒さん)がこしらえてくれたという「謎の竿」を引っさげ、そして自分で畑を掘って捕まえたミミズを餌にし、それで実際にこれまでたくさんの川魚を釣り上げている。
だからここに来るまでは「余裕余裕。パパ、ワタシが教えてあげるわよ〜」と言っていたのだが「パパ・・・。ワタシこのぐるぐる回すヤツちょっと嫌いかも・・・」と、人生初めてのリールに悪戦苦闘。
それはパパが直しておくから。それまでこっちの竿で釣りしておいて。
と、俺の方の竿を渡し、その間に三女の竿の絡まった糸を直す。
しかしその竿の糸が元通りになった頃には、今度はさっき渡していた方の竿の糸がまたさらにこんがらがっている。
それをまた直す。
笑顔。
1時間半。
釣り is 子育て。
ウチのカウンターに飲みに来る独身貴族どもには、「こどもの朝ごはん」「こどものお弁当」、そして更にもう一つ、「釣り竿のもつれた糸を解く」を早く経験させてやりたい。今すぐにでもやらせたい。
しかしなんだかんだ、いっちょ前に投げれるようになった三女。おぉ〜すごいねぇ〜と三女を褒める俺の横で、しかし「ビュッ!」と鋭い音をさせながらルアーを飛ばす釣りごろ釣られごろ達。
「パパ・・・。エサをつけないでする釣り、ワタシ、なんか違う気がする・・・」。あぁ、それルアーとかっていうらしいよ、パパもよく知らんのだけど。
半透明の箱から色々と取り出し、自慢気になんか毛虫みたいなのを取り付ける釣りごろ釣られごろ。
もう認めざるを得ないだろう。
どうやらココ、違うとこに来たみたいだと・・・。
しかし、1回だけ。
巻いても巻いてもドンドン糸が伸びていって、竿が左右に引っ張られるという事もあるにはあった。
あれはこの湖の「ヌシ」だったと思う。三女もそう言ってたし。
まあ、結果はボウズ。
そしてカミサンからのラインがウザい。えっちゃんとSさんが行った釣り堀じゃなかったみたいだから、その「確定された10匹」どころか1匹も無いのよね。
帰ってからは怒りのバーベキュー。「釣りごろ釣られ頃たちよ、お前らは竹筒で火をおこせるのか?」と言わんばかりの三女の火起こし。実際すごいよ、ブロワーとか屁でもない。
そして今日のBBQは「焼き鳥」となった。カミサンがハツを買ってきてくれて、それを掃除して串を打ってくれた。美味かった〜〜〜、やっぱ肉に限るわ〜〜〜
しかし、まだ「お休み1日目」。
・・・もう一回あのデカい池に、行けない事もない。