8/2(月)はおやすみです
2021年8月1日(日)
深夜、漫画『ゴールデンカムイ』一気読み。なんじゃこの素晴らしい読み物は。
タイトルだけは知っていたのだが、こんなにこんなに面白かったとは・・・。
アイヌ、狩猟、幕末、日露戦争、料理、自然、和製ウエスタン。これらのエッセンスを中心に「裏切りとその悲しき理由」が連鎖する。
作者が取り上げる題材への調査取材がどれも深くそして優しい。
こんだけ「要素」が多いと普通はブレが出てきてのめり込めないのだが、『ゴールデンカムイ』はその心配まるでなし。すげーよ。加瀬あつし先生が好きだった人なら絶対に好きなはず。
そして、全体的にわざと無意味なギャグを振りまくという作者のその「照れ隠し」こそが(加瀬あつし先生もそうだった)、この漫画の「謎解き」のような気がする。
俺は漫画の事は詳しくないが、談志とかたけしのそれのような、どこか「別にわかってもらえなくってもイイや」的な描写が、謎めいていてグイグイ深みに引きずられていった。
こりゃあ続きは購入せざるを得ん。まさに「やられた」って、感じだ。
8月いっぱいくらいは無料らしいのでどちら様もぜひ読んでいただいて、またカウンターで『ゴールデンカムイ』論をやりましょう。
それからラジオ聴きながらグーグー寝た。
朝。
今日も掃除して仕込みして9時にはオープンしてみる。全然お客様は来ないが、そんな事よりココロの余裕があってよい。本を読んで過ごした。
カミサンは昨日引き渡しだったキッズガーデンでお試しのお絵かき。店内から見える庭の中心に、大きなお絵かき用の黒板を取り付けてもらった。これでお絵かきしてキッズたちが楽しく過ごしてくれたらなぁと思って。
この時点では「あぁ、イイの作ってもらったな」くらいだったのだが。
ランチが始まってけっこう混み合う。
微妙なタイミングの問題なのだが、そのちょっとしたズレを取り戻すのが難しく、駐車場はパンパンに膨れ上がってお待ちのお客様がいっぱい。アンド「今って空いてます?」のお電話ラッシュ。
なんとか席が空いて入店してもらったお客様も、お店に入ってもらうので精一杯で、ご注文のお料理を提供するのはずいぶんと時間がかかりそうだ。
大人にはわかってもらえても、お子様にとっては「ねぇ〜、まだぁ〜」とストレスフル。ですよね、わかります・・・。
しかし我々には今日から「黒板」がある。正面だけでなく、横にも3つ付けてもらった。
待ちくたびれるどころか、パパママが「ピザ出来たから帰って来なさい〜」と言われても庭から戻らないキッズ達。
そしてそんなキッズ達がスムースにお絵かきできるよう、今日から「ガーデンスタッフ」を採用しておいたのも功を奏した(三女)。
それにしてもこんなに喜んでもらえるとは・・・。これはイイのが出来た。
しかしこれではまだ「ハード」。
sukimonoに作ってもらったこのハードを、磨きに磨き、この黒板もあくまで「『喫茶とおりみち』の要素の1つ」に、つまり「ソフト化」せねばならん。
おしゃれな店が流行るのではない事は身に沁みている。
社会、経済、文化。
最低限でも、この3つをバランス良くお客様に提案出来ている店だけが生き残るのだ。
邑南町の町並みにピッタリで、それでみんなが来たくなって、そんでもってどこか他所でパスタ食べた時に「パスタは美味しくても、お絵かきできる黒板が無いようじゃあねぇ。あとそもそも『とおりみち』の方が美味いし」と思わせられるガーデン。
この黒板は、我らがクリエィティブSさんを中心にさらに磨きまくるのでどうぞ乞うご期待。
そんな風に我々スタッフ全員でガーデンを磨きあげてやろうと思う。
夜営業前、お通夜の会場に。
なんとも無いような顔をしていらっしゃったが、もう11年の長い付き合いですぜ。
お悔やみ申し上げます。
夜、今日も退職のお祝いをありがとうございました。
「気に入っていただけるか不安だわ」なんておっしゃってましたが、そのお気持ちがありがたいのです。
19時になってもまだ明るい。
ご家族で来てくれた土建屋ショウのファミリーも、ガーデンでお絵かきして遊んでくれていた。
子どもさんたちがみんな楽しそうでうれしかった。
「も〜!働いてばっかで全然夏休みじゃないよ〜!」と言いつつも、まんざらでもない様子のガーデンスタッフ。
だいたいおまえは普段から学校行ってなくて「常に夏休み」なんだから、この期間くらいバリバリ活動してちょうどイイんだよ。もっとはたらけ。
明日はお休みいただきます。散髪だ!