toggle
2021-03-08

読書感想文の書き方

2021年3月8日(月)

深夜、娘らの朝食とお弁当の仕込みしてお仕事終了。

たまに「お弁当大変でしょう?」なんて言われるが、何にしようか考えるのが難しいくらいで、別に作業自体はなんら難しい事はない。

むしろ、ラジオ聴きながら&ハイボール飲みながらの俺にとってはサイコーに楽しい時間。

しかもカミサンが「朝食もお弁当もワタシがやるから、マスターは寝ておきな」と言ってくれたから、仕込みさえしとけば朝はゆっくりしてて良いからプレッシャーもない。やったぜ。

 

フラフラになるほど酔っ払ってしまったが、「腸の正常な活動が、花粉症を軽減します」みたいな記事を読んだので、花粉症のクスリと整腸剤、あとついでに同じ所に置いてあったビタミンCやら葛根湯やらも全部ハイボールで注ぎ込んで就寝。合法なヤツで十分楽しめたわ。

 

朝。

オリジナル合法ミックスが効いたようで、おかげさまで久しぶりに6時間ぐっすり眠れた。非常に爽やかな目覚め〜!

 

ランチ、今日はサラリーマンのお客様が多く回転が早い。えっちゃんもエリカちゃんもいてくれて非常にスムーズに営業できた。

カミサンとだけでもやれない事はないが、二人が居てくれるおかげで丁寧な仕事が出来る。なんせ夫婦喧嘩もしない、助かっています。

 

今日はランチで営業終了。

だいたい俺のダンスのレッスンのために夜のお休みを取っていたのだが、会場が使えないらしく、単なるお休みとなった。

 

夕方。

帰ってきた三女と、図書館に行ったり自転車に乗ったりリングフィットしたりして楽しく過ごした。

リングフィットをしていると、三女から「パパァ〜、今日お店お休みならさぁ〜、バーベキューしたいんですけどぉ〜」とリクエスト。そうねぇ・・・。天気もイイし、やりますか。

 

カミサンからは「なんで平日にそんな面倒な事を・・・」と細い目でぼやかれたが、炭が熾きた頃にはカミサンにも積極的にご参加いただいた。全員、「曜日の感覚狂うよね〜」とか言いながら肉やらパンやらを焼いてはつまむ。

 

そもそも三女はチーズフォンデュが食べたかったらしい。チキンとブロッコリーとカリカリに焼いたパンがとても美味く、三女も喜んでくれた。

 

しかしカミサンが用意してくれたマシュマロが、これがまたべらぼーに美味い。BBQ台の横のスキマで焼いて食べる。

 

俺も初めて食べたが、こんなにサクサクしてフワフワになるものとは知らなかった。美味い、びっくり。

あまり他に例えようのない食感で、マシュマロの事を見くびっていた事を大反省。(合法のマシュマロを使用しております)

家族みんな、「今後のBBQの時は、マシュマロ絶対必要だわ〜」と感動した。原価¥100ナリ。

 

夜。

長女の模試の結果を見せてもらう。なるほど、小論文が苦手なようだな。

あ〜、けっこうけっこう。

「文章が得意」とか言うヤツはなんかイケ好かねぇもの。

毎夜毎夜、駄文書き散らかしてる人間から言わせてもらえば、「評価される事が前提の文章」なんてーのは、そりゃあ書いててツライわな。苦手で当然よ。

 

しかし、長女だけではなく次女も三女もみんな文章、特に「読書感想文」が苦手だと言う。

娘たちが困っているのに、「イケ好かねぇ」とか言ってる場合じゃないねぇ。

 

三女の「読書ノート」は、全て「ワタシがこの本を読んで思ったことは〜」で始まる。どうやら小学校ではそういうフォーマットが推奨されているみたい。

それ自体は全く否定しない。

だってまずは鉛筆を走らせる事が大切で、その「ワタシがこの本を〜」と書き出してしまえば、ある程度は文章は進む。

ただ、それではすぐに止まってしまうだろう。そして一旦止まった筆はもうなかなか動いてはくれないはず。わかるよ。

 

そこで以下、マスター流の「読書感想文の書き方」を置いておきます。

400字3枚くらいならこのままハメ込んでしまえばすぐに書き終わると思うので、小中学生の皆様(ブログ読んでるわけないか)、どうぞご利用くださいませ。

 

そもそも読書感想文とは、「この本を読んで以降、読む前の自分といったい何がどう変わったか?」を説明する事。

 

だから、本の内容よりもまずは自分の説明からはじめよう。読み手に説明すべきは本ではなくて、自分自身だ。

 

そしてあらかた自分の紹介が終わったところで、ここでようやく上の「ワタシがこの本を読んで〜」を持ってくる。

「ワタシがこの本を読んで〜」は、「今からクライマックスですよ〜」のサインなんだから、これを最初に持ってきてちゃあ、そりゃすぐに筆は止まるわ。

 

 

それでは具体的に書くと、

「そもそもワタシというのは〇〇という人間であった。△△の時はこうだったし、▲▲の時はこうだった。正しいとも思っていないけど、間違っていたとも思っていない。しかしどこかに違和感のようなモノも感じてはいた」

くらいに少しふくらませておいて、それから

「しかしワタシはこの本を読んでから〜」

とグッと山を作る。ここは急展開させれば良いだけで、長い文章で無くてイイ。メリハリからいうと、短いくらいがむしろ良いだろう。

 

であとは、最初の文を逆から行く。

「違和感の正体がわかった気がする。ワタシは間違ってはいなかったかもしれないが、100%正しかったワケでもない。▲▲の時はもっとこうすれば良かったかもしれないし、今なら△△の時はもっと違うやり方があった」

 

ほぼ何も書いてないような状態だが、「本が人生の選択肢を増やしてくれた」つまり「ココロが豊かになった」ようなイキフンは十分出せている。

 

で、最後は

「ワタシは〇〇な人間であるが、別の角度から見れば◎◎とも言える」で振っておいて、ここで少し時間を置こう。

 

ここまで書いたら、あとはリアルな出来事が欲しい。

だいたい夏休みの宿題だろうから、ここで何か夏休み中に起きたイベントを混ぜたい。

「そういえば、この夏休み中にこんな事があった。友達と遊んでいると」みたいにして実際の出来事を50字ほどを打ち込む。

 

あとは「今まで感じた事のない気持ちになった。この本を読めたおかげで、今までの自分が少し変われたような気がして嬉しかった」

で、フィニッシュ。

本に書いてある内容は「ゼロ」だが、これで誰でも書き終わる事が出来るはず。

 

読書感想文の肝は「時間の流れ」。

テレビで「お家をリフォーム」する番組があるでしょう?所さんのビフォー・アフターなどなどの。

「おじいさんが作った古くボロいこの家」→デザイナーや大工さんが色々やってくれる→「孫が素敵に改装」の流れのあの番組。

 

読書感想文とはまさにアレだ。

かつての自分自身(古い建物)が、

読書(デザイナーや大工さん)によって、

新しい自分(改装された家)になりました。

ビフォー・アフターの流れで筆を進めていけばそれなりのカタチになるはず。

 

ちなみにマスター、中学2年生の時に県で大きいのを受賞しましたが、その時も「気持ちが悪くなって半分も読めなかった」と初っ端からこの本を読んでいない事を白状した読書感想文。

受賞には、本の中身は全く関係ないと自らを持って証明しております。

 

サラサラと書ける人には全く要らん情報でしたが、娘らの次の夏休みの宿題の助けになればと、備忘録的に記しておきました。

 

読書は、時間をイイ流れにすすめてくれる。未来を明るくしてくれるもの。

 

 

 

 

な、ワケはないだろう・・・。

キッズだけがそういう本を読んでいればよろしい。

 

だが大人はこれを読め。働く大人のイヤな所がすべてつまった本。

 

時間が進むどころか、若く世間知らずで、怠惰で、自己中心的で、誰かが助けてくれているからこそ存在できている事から目をそむけた、あの頃の情けない自分に逆戻りさせてくれる。

 

なんら成長できず、選択肢が増えると思って大人になったのに、むしろ出来る事と時間が無くなって行く一方。

読書は前向きになれるんじゃ無かったのか?昨日よりも明るい未来にしてくれるんじゃなかったのか?

 

甘い甘い。

大人の読書は地獄への一本道。

感想文にしようにも、原稿用紙には何も書けない。だって時間は無慈悲に進むだけで「俺たちに明日はない」。

今日よりツライ明日と、そして振り返れば情けない自分がポツンと一人で立ち尽くしているだけ。

読書は残酷で孤独、そして現実は地獄。

読めば読むほどに自分を痛めつけてくる。

 

俺が「気持ち悪くて読めない」と思った太宰や、「何でみんな言わないように我慢してる事ばっか書いちゃうんだよ!」という向田邦子の感じがして、久々に痺れるモノを読ませてもらった。

 

読書感想文、書けるうちが華である。

できればマスターのメソッドを使う事なく、娘らがもっと自由に感想が書けますように。

created by Rinker
講談社

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


よく読まれている日記