2つの漫画
2020年10月27日(火)
夜。
平気そうな顔して一緒にダンスしていた三女だったが、やはり疲れていたのか。腹巻きを顔に巻いて寝ていた。枕元の「小学1年生用」の算数の本が泣かせる。猫のあさりちゃんも一緒に寝ていた。
朝。今日はお弁当も朝食も上手くやれた。
昨日カミサンはマッサージに行った。だいたい次の日は「なんか揉み返しが・・・」とかで起きられないので、昨夜のウチにかぼすチューハイ飲みながら準備しておいて正解だった。
かぼすの果汁でアルコール度数は下がるし、クエン酸もビタミンCも摂取出来ているおかげか、最近すこぶる体調が良い。元気だ。
ランチ、お客様が12時台に一気に集中。「うわぁ〜忙しかった〜」と思ったが、その後はボンヤリしたものだった。
夜はもっとヒマ。でも好きなBGM流したり本を読んだりして、俺自身がもっとも喫茶とおりみちを満喫させてもらった。
片付け終わって、今夜こそケリをつけるぞ『風雲児たち』。かぼすチューハイに竹輪きゅうり。林子平や高野長英の後年を思えば、ぜいたくが過ぎるわね。
『三国通覧図説』が2020年になっても国際紛争のつかみに使われるとは、まさかの林子平も思っていなかっただろうな・・・。
そしてようやく『風雲児たち』読終。
あれほどの才能と実力が備わった人が、とんまな権力者たちに次々に殺されていく江戸時代とはいったい何だったのか?
それを知るには「関ヶ原」からやるしかなかった。
みなもと太郎先生、そしてリイド社の方々。本当にありがとうございました。作者の先生に感謝しても、出版社(リイド社っつーのはまた複雑だが)に感謝するのは初めてだ。
最高の漫画だったな。今自分がココにいるのは、先人のおかげ。そして俺も「歴史」の1ページなのだなと実感いたしました。
今後も「権力」にも「反権力」にも与しない、「独立国家とおりみち」でいってやろうと思います。
そんな感動もひとしお、相変わらず終わり際にカウンターにやってくるのは・・・
なんと三女。
「さっき、お洗濯のお手伝いしたでしょ〜。だからママが『甘いミルク』飲んでも良いよって言ってくれたのよ〜」。ああ、喜んで作りますよ。「パパ〜。最高に美味しいわ〜」、まぁね。
「パパは〜、『鬼滅の刃』でどのシーンが1番好きなの〜?」。あ、これは無茶苦茶ヤバい酔っぱらいと同じパターン。
え?もしかして俺いまから接客するの・・・?
ホットミルクにキャラメルシロップを加えたノンアルコールカクテルを傾けながら、『鬼滅の刃』についての感想を求めまくる三女。マジか。
俺も1回は読んだ。しかし相手は「『鬼滅の刃』のプロ」、下手な感想を言えば即座にツッコまれて墓穴を掘る。
三女「あの無表情で切ったシーンがサイコーなのよ〜」。ですよねぇ〜〜〜!と、最低レベルのバーテンダー風になんとかかんとかやりすごした。
30分経過。
親なら「早く寝なさい!」と言えるのだが、今はお客様とバーテンダーだ。闘いだ。
キャラメルミルクで興が乗った三女は「パパはぁ〜、ワタシが鬼滅隊の柱だったらどの役がイイと思う〜?」。
実写版『鬼滅の刃』での自分の配役言ってるワケだよね〜、えぐいな〜。酔っぱらいだな〜
バーテンダーとしてはこれは相当に神経使う、S社長がいかにイイお客様か今ならよくわかる。S社長にこんなに気を使ったことはない。
「ワタシはね〜・・・」、自ら言ってくれるんかい。
結果、45分ほど接客して終了。
横に座ったりしない、ちゃんとカウンターを挟んで1対1でバーテンダー業務を滞りなく。
まさかバーテンダー業を娘に対してする日がくるとは思わなかった。
でもこれは忘れられん思い出になるわ。
「パパはジュースを作るのが上手いもんね〜」。
ずっとそうやって覚えていてくれよ。でも実はトークはもっと上手いんだぞ