『運転者』でゴキゲンの前借り
2022年10月26日(水)
夜。漢検を戦い抜いた戦友と寝室でお喋り。
三女は『しーちゃん』、俺は『運転者』を読みながら寝る。どうしてこの本が俺の「読むべきリスト」に入っていたのか定かではないが、ずいぶんと前に図書館に頼んでいたようだった。
読み始めてすぐ、「もう、この手の本を読んで感動する歳ではなくなってしまったな〜」と、しみじみ実感。30歳までなら、また違った風に読めたかもと。
『流星ワゴン』や『天国までの百マイル』、インド映画の『きっとうまくいく』やジムキャリーの『イエスマン』、『夢をかなえるゾウ』や『嫌われる勇気』などの作品から受ける部分を抽出したような物語で、これは冷めざるを得ない。
しかし読むうちに。
父親の死、仕事の失敗、家族の不和、自分自身の不機嫌さ、娘の不登校、ギター・・・
なんというか、俺が読まずに誰が読むんやと思わずにはいられない。
ベッドから出てちゃんと読んだ。
結論。
読んで良かった。今まさに人生が上手く行っていない人にはとてもオススメ。1時間で読めるし。
自分や周りの人のアンガーコントロールや仕事上の問題で苦しんでいる人には、特効薬となるかもしれん。
もちろんこの手の本はただの「元気の前借り」。なんだか明日から頑張れそうになるだけで、実際にはそんなに甘いもんでは無いともわかっちゃいるが、それでも今日を生きるのが辛い人もたくさんいるだろう。
1時間で上に挙げた6作品のエッセンスが摂取できる。この本でまずは精気を取り戻し今夜を生き抜き、それから明日は明日で考えればイイ。
ギリギリの人には救いとなると思われる。あくまでカンフル剤、ドーピングではあるけれど。
朝、本日も頭痛で叩き起こされる。で、もう1回だけ『運転者』を読み、恥ずかしながら自分の「不機嫌さ」に向き合わされる。
お弁当はピーマンとサケフレークの炒め、豚しょうが焼き、卵焼き。今見たら、卵焼き切ってないね。ドッカーンと載ってる。
ランチ。
今日はスタッフ全員集合なので、早い時間はミーティング(1:、オバサントーク:9)などして過ごす。
13時ごろからグッと忙しくなってくれました。ありがとうございました。
今日はけっこうイイ仕事が出来たと思うのだが、これはもう『運転者』のおかげと言わざるを得ないだろう。踊らされているようで非常に恥ずかしいが、もうなんでもイイわ。俺と俺の周辺にいてくれている人たちがみんなゴキゲンでいられるのならば。
みんな揃っているので、カミサンは今日は自由にお過ごしあそばす。
そんな「したい事しててイイよ、お店は大丈夫だから」と言ってすぐ、リフォームが終わったばかりのお風呂の脱衣所からガンガン金槌でなにかを叩いている音がするじゃない。まさか、さっそくDIY始めたのか?
不安になって新しくなった脱衣所に行ってみると、古いタンスを持ってきてリメイクしてる。このタンスの引き出しの底が抜けてたらしいのだが、それを自力で直してまたココで使用するらしい。それで楽しくガンガン釘を打ってたと。
とにかく壁ぶち抜いたりしてなくてよかった。スタッフみんなで胸をなでおろした。
ディア・マイ・フレンズ群発頭痛の方は、長い付き合いでさすがによく分かってくれている。
今日の発作はランチの終わった15時から。ありがとう、ランチの時間に出てきてくれなくて。
夜。ボチボチでございました、ありがとうございました。
営業後、新しく仕入れてみたドイツのノンアルコールビールを試す。日本のモノと違ってノンカロリーではないのだが、後ろの成分表を見てびっくり。これはもはや健康飲料、そこらのトクホではかなわない栄養満点。
味も美味いしオススメできる、イイの仕入れたな。
それに、ハイボール飲めない辛さがずいぶんと和らいでくれるし。
そして今夜はもうこうなったらせっかくなんで、『運転者』は暗記してやろうと思う。
「ゴキゲンで生きる」のは俺の最大の目標。この群発頭痛期の間にそれが身につけられたら、自信になるだろうし。