景色に馴染む
2024年4月2日(火)
喫茶とおりみち、設立50周年。
3年で70%、10年で90%が倒産すると言われる飲食業の中、よくもここまでなんとか生き残れた。
オフクロが36年間やってくれていた事を思えば、俺とカミサンの14年ではまだまだ半分にも届かない。
どこまでやれるかわからんが、しぶとく生き残ってやろうと思う。
50周年の節目の験担ぎとして、2ヶ月ぶりにアルコールを抜いて就寝。
ただ慣れないマネはするモンじゃないようで、全く眠れずに朝になってしまった。せっかく朝食もお弁当も作らなくてイイ日だったのに。
ランチ。普段通りに落ち着いて営業。
20代30代の頃なら、「商店として、どれだけ存在感を示せるか」が商売の根っこにあった。目立たなければならなかった。
しかし今では全く逆。「どれだけこの田舎の景色に馴染めるか」を、我々の生き残り戦略の中心に置いてきた。
腹が減った、ちょうど良かった。休憩したかった、コーヒー飲んだ。
国道261号線の山の中の店だったんだけど、あれ、なんていう店だったっけな…
ウチに寄ってくれた人にとって、ずっとそんな店であれたらイイと思う。
夜は満席御礼。ありがとうございました。
休憩中に、図書館から借りてきた『自分以外全員他人』を。希死念慮はその時は苦しいモノだが、でもそんなものを持ってる奴の方が絶対に信用できる。
『不適切にも〜』ではサコウ君がそうだったが、希死念慮を乗り越えた人にはとびきりの文化が残る。談志、たけし、電気、オードリー。
同じ「西村」である賢太先生は亡くなってしまったが、亨先生の方には是非ともそこを乗り越えてもらって、素晴らしい物語を読ませてもらいたいと思う。
昨日今日ちょっと落ち気味だったので、響いてくるものがあった。
責任から逃げる奴は好かんが、でも気持ちはわかる。