一瞬の輝き
2024年3月12日(火)
深夜、『運動しても痩せないのはなぜか』読了。ハイボールとレモンサワー飲みすぎ、付随するおつまみ食べ過ぎが原因らしい。申し訳ございません。
あとは映画や本の読み過ぎ、甘い言葉聞き過ぎ、時間だけが過ぎ。
朝、お弁当は代わり映えなく。コストコのプルコギに逃げてしまった。もっと疲れてる朝にとっておくべきだったのに。
今日はお休み。
カミさんと長女とランチに出かけた。
道中、お借りした『slam dunk』観ながら。長女に各シーンをアレやコレや説明したいのだが、そこはグッとこらえた。黙ることこそ、大人の嗜み。
江津市の「風のえんがわ」さんに到着。カミサン(右)、嬉しそう。
俺は猪のハンバーグにしたのだが、やはり美味かった。ハンバーグの下のスープ、たぶん「豬のコンソメ」だと思うのだが、どんだけ大変な作業であったか…
帰ってきてから、映画『ジャスティスリーグ』観ながら6kmラン。確か7年前くらいの公開当時はどうしても「だって、MCUがあるし…」と舐めた態度で観なかった。
しかし今初めて観てみると、この映画は歴史的な1本。
この『ジャスティスリーグ』は、「時間軸」「世界線」という設定を使わないたぶん「最後のヒーロー集結映画」になったと思う。
これ以降、MCUだろうとDCだろうと、「世界線(似たような宇宙が他にも存在し、交錯するという考え方)」ナシには映画が作れなくなっている。
だから「ただ楽しい」と思いながら観られるスーパーヒーロー映画は、ここで最後(『キック・アス』や『シャザム!』あたりがもしかして、また楽しい続編をと思わなくも無いが)。
お風呂入って、ハイボール飲みながら晩御飯の用意。手羽と鶏モモにたっぷりスパイスやハーブを効かせてオーブン焼き。
完成。別で焼いておいた長イモを添えたりして。
娘らの評判はなかなか良かった。その他、炊き込みご飯など。
夜、カミサンも山崎先生の本を読んだらしく、「課題図書よ!絶対に読みなさい!」と長女に勧めていた。長女の歳の息子さんに書いた遺書だから、親世代としてはたまらんものがある。
カミサンがどうかはわからないが、俺がもっとも感銘を受けたのは「幸福は、総量では決まらない」という部分だった。
後から考えて、「まぁ、トータルで見たらイイ人生だったな」と思う日が来る人もいるかもしれないが、俺はそうは思わない。
トータルでと言うならば、けっこうマイナスな人生だと思う。
楽しい事もいっぱいあったけど、だけど悲惨なことの方はもっともっと山ほどあったから。
でも、数は少なくても素晴らしい思い出がある。
それは総量ではマイナスかもしれないが、でもその思い出のひとつひとつがずっと俺を生かしておいてくれている。
現時点でのトータルがマイナスであったとしても俺は全く不幸では無いし、むしろけっこうハッピーだ。山崎先生の遺作が、俺がレストランをやってる理由『カサブランカ』へとつながる。「俺にはパリの思い出がある」。
今回の『不適切にも〜』の副題は「回収しなきゃダメですか?」。『カサブランカ』に並ぶ、大名作『ローマの休日』になぞらえて話は進む。
岡田将生が「ドラマは、たまたま6話だとか7話だとかを観て、それが面白かったらそれでイイです」と言うのだが、俺も本当にそれでイイと思う。
ドラマなら最終回になって「結局良かったね」となるかもしれないが、実際の人生で「お楽しみは引退してから、定年してから」、なんて思いたくない。
今日のその一瞬が輝いたら、一瞬が「トータル」を超えてくるんだ。
俺のオヤジは55歳だった。
誰もが人生のドラマの「全10話」を生きられるわけでは無い。
派手な事はしなくても、6話とか7話とかで思いっきってチャレンジしとかないと、幸福どころか後悔の中に人生が進んでしまう。
いつか、「早起きして娘の弁当作ってたの、アレはイイ思い出だわ〜」と思える日が来ますように。