可愛げ
2024/01/24(水)
別に「俺は時代の変化に対応出来ている!」なんて、思わない。
無意識に歳を重ね、無意識のうちに古い価値観のままにある事もまだ多いんだろう。
ただ「それはマズい事である」という認識だけはある。
幸い、有難い事にカウンターに寄ってくれる常連の仲間達はみんな似たような感覚で、「俺たち、ちゃんと可愛げのあるジジイババアになろうな。相互監視しような」と毎回語り合う。
博覧強記のT先輩やKちゃんはもとより、ココの日記では面白キャラとして登場する土建屋S社長も「昨日映画観て来たよ〜『花束みたいな恋をした』ってヤツ」と、サブカルチャーを通じて青年期の終わりの悲しみを表現するあの名作などは外さない映画マンだし、土建屋ショウだって『伯山』を欠かさない。
みんな頑張って時代に合わせようとなどせず、「すぐそこにある文化」に触れる事で自然にアップデートしている。
みんな出来ている。
ならばどうして松っちゃんはそれが出来なかったのか…
「お笑い大好き」としては、本当に本当に悲しくてならない。
深夜。
もう結構酔っ払ってしまっていたのだが、ここは『すべらない話』の初回を視聴してみる事にした。結果ほっとんど「笑えない」し、むしろドン引き(多分、この言葉も松っちゃんが作ったんだろうな)だった。
ずっと「時代が変わった」という言葉に違和感があったのだが、それもわかった。
時代が変わったんじゃなくて、それは昔だって「してはいけない事」なんだな。そして俺たち、それで笑っていたんだな。
ハイボールも悪い方に相まって、非常に落ち込んだ夜だった。
それにしても松本人志はなぜアップデートをしなかったのか…。もしかして学ぶ事で、あの天才的なオリジナリティが消失する事に怯えてしまっていたのか…。
『ごっつ』のリバイバルが9%だった時、「変化」に腹くくって欲しかった。
とか考えていたら、もう朝。雪がすごい。
毎朝テンションの低い三女だが、雪は大好き。今日は嬉しそうに小学校へ行ってくれた。
しかし、もっとテンションが上がっているのがカミサン。雪大好き、雪かきはもっと好き。
「アカン、もう今日は仕事にならんかも」などと言いながら、駐車場の雪かいて汗かいて。
ランチ中も雪は止まず降りつづく。
おヒマだったので、新雑貨のシミュレーションしたり。
雪はずっと降り続いていたのだが、駐車場の雪はキレイに無くなっていた。偶然ショウがランチに来てくれたが、偶然だろう。
夜もおヒマだったので本をパラパラと。『GO WILD』は10年ほど前に、『絶望名言』も2年くらい前に読んだのだが再読。NHKつながり。
最近ちょっとカラダがダルい。
そこで何か改善のヒントはないかと、過去の読書ログからこの『GO WILD』選んだのだが、そうだ、これと『Born to Run』を読んで20kg落としたんだった。
再読してみると、定着している事と忘れている事が半々で面白い。都合の悪いことは忘れるように出来ているんだな。
カミサンと「糖尿病、気をつけような」と話し合っていたところだったので、今読むのにちょうどイイ本だった。
明日は三女の小学校のスキー教室に参加させてもらうのでお休みです。
本も映画もラジオも、面白いものがたくさんある。
死ぬまでに俺が望んだ全てを楽しむのは無理だろうな。
やすしも紳助も、みんなもう忘れた。
すべらないもM-1もキングオブコントも「人生を変える」と言いながら、審査員、特に松本人志への下克上をやれるシステムには実際にはなっていなかった。むしろ賞レースこそが松本人志への「上納システム」であったわけで。
大会優勝者がダウンタウンに挑戦し、それを視聴者が決める。みたいなルールだったら、もっと違った世界線があったかも。
松っちゃんも忘れられてしまうのか。
責任はあるし、それに10年前に「フリ」は用意出来ている。忘れられてもウケなくても、いつかちゃんと可愛げのあるジジイの姿を見せて欲しいと思う。
今日も飲みすぎたな。