学校に
2023年12月18日(月)
朝。昨日の雪は程良きトコロで落ち着いてくれていた。これくらいなら、邑南町民にはなんてことは無い。
次女のお弁当は昨日の豚しゃぶの残りで豚丼。美味いとは思うのだが、今回もボリューム満点に仕上がってしまって申し訳ない。
お友達がみんな「でっけぇ!」と次女のお弁当を見学に来るらしいが、これはサイズじゃないのよ、お味なのよ。
カミサンが仕入れ&歯医者さんなので、本日ランチはえっちゃんと2人営業。
2人営業は仕込みが勝負。
何をどれだけ仕込んでおくか?が、スムーズな営業のカギとなるのだが、俺もカミサンも毎回スベる。仕込んだモノこそ注文が来ない。
そこで今日はスタッフえっちゃんの注文予想に賭け、「ナポリタン」を分厚く仕込んでおいた。
ランチ終了。
結果、本日もっともご注文がありましたのは、なんと「ナポリタン」。えっちゃん凄いね〜。
ちなみにカミサンは「月曜日は『カレー』と相場が決まってるのよ」と言っていたが、1皿も注文が来なかった。俺もカレーだと思っていたけど言わなくて正解だった。
夕方、三女とお菓子つくり。
コロナで学校閉鎖になってしまい、三女は今日は自宅待機。
本人は全然元気なのでイチバン理想の休みの形だよな。
と、思っていた。
しかし学校閉鎖を伝えると三女は、
「え〜、学校行きたいわ〜」。
学校に?行きたい?
3年前から不登校になり、ついぞ町内の受け入れてくれる小学校に転校してなんとかかんとか登校しているような三女が、「学校に行きたい」。
「学校に行きたい」
50度のお湯の上で、低速でハンドミキサーを回す。「色々と小学校でやることを考えてたんだよね〜。雪が降ったし、何して遊ぼうとか」
天板に流し込む。「書写の時間が楽しい。字の練習だけじゃなくて、『どうしてこの漢字になったか』を調べるのが楽しい」
出来たスポンジをくり抜いて、生クリームを挟み込む。「体育も楽しいよ。みんなで柿もいで食べたり、神社に行ったりする。早くみんなで雪遊びしたいな」
たしかに「不登校くらいのことで」だ。
世にはもっともっと辛いことがある事はわかっている。
しかし不登校の当事者家族にしてみればそれは抜けることが出来ないトンネルであり、しかも燃料はもはや赤ランプ。どこまで辛抱すればイイのか、不安の中で毎日を送る。
よしんば学校に行けるようになったとしても、「いつ、また」と緊張感の中で暮らしているのだ。
それが三女が「学校に行きたい」と。これがどれほどに嬉しかったか。
邑南町にお住まいの方ならわかると思う。市木小学校へ向かう、あのトンネルの長さを。
毎日毎日あの長いトンネルをくぐりながら、しかしそのおかげで「でも出口はあるんだぞ」と励ましてもらえていたもんだった。
夜。カミサンが帰ってきてみんなで晩ごはん。
みんなで歌番組観ながら大笑いの夕食。こんなに笑うことってあるんかいな?っつーくらい楽しい夕食だった。もうクリスマスが来ちゃったような。
今日は夕食に海老を焼いたのだが、しかし海老というのは、翌日こそメイン。みんなが食べた海老の殻でスープを作るのは父親の義務。
炒めて炒めて、殻を潰し、これを明日の朝に濾す。今回も旨いビスクが出来たわ。
あ〜、楽しい1日だった。