『ムーンライト』と餃子セット

   

2017年9月27日(水)

深夜、アカデミー賞作品賞『ムーンライト』を観る。

貧困、児童虐待、LGBT、麻薬・・・。正直「あまり自分には関係のないの話かな」と思っていたが、それどころか誰にでも共感できる話だ。主人公のシャロンの残酷な人生には比べようもないが、誰だって大なり小なり人生で疎外感を感じた事はあるだろうから。

一切の情報を遮断しておきたいという人は以下読まないように。

 

映画はハッピーエンドである。俺も前情報はあまり入れたくないタイプで、今回も深い部分は遮断して臨んだのだが、それでも「ハッピーエンド」と知ってから観たかった。なんせ途中からお話の緊張感が凄まじく、観ている事がだいぶ辛かった。「もうイイ、ここで終わってくれ・・・」と。

 

物語は3章に別れている。主人公の幼年期、ティーン期、青年期と。

アメリカの、黒人しか住んでいない地区。麻薬中毒の母親から虐待を受けている小学生のシャロンは、学校でも酷いイジメを受けている。ある日もまた同級生たちからの暴力から逃れて隠れていると、ファンという男に助けられる。

帰っても母親は男を連れ込み麻薬に溺れ、自分は家を追い出されるような日々。寄る辺のないシャロンは優しいファンに頼るようになっていく。

 

ファンもシャロンを可愛がり、我が子のように育てていく。ある日、ファンはシャロンを連れて海に行き泳ぎ方を教える。アメリカでは黒人の水難事故が多い。なぜなら未だにプールに入れてもらえないような差別があるせいで、泳ぎ方を知らない人が多いらしい。泳ぐシャロンをファンが支えるシーンは、まるで洗礼を受けているような神々しい場面だった。

ファンは「自分の生き方は自分で決めるんだ」とシャロンに語る。ファンはシャロンに幼いころの自分を重ねたのか。

 

しかしシャロン、は母に麻薬を売っていたドラッグリーダーこそがそのファンだと知る。そして自分がLGBTであるとも。

と、ここまでがだいたい第1章。第2章ではやっと見つけた「居場所」を奪われ、第3章ではあの頃のシャロンはもういない。

 

映像がとても美しく、「黒人が満月の下を歩けば青く輝く」という言い伝えをよくもまぁこれほどキレイに映像化したなと、テレビ画面で観てても感動した。CGらしいが、この技術が出回るなら、来年から映画の映像はもっと美しくなるだろうな。

 

BGMには効果的にヒップホップが使われている。

ここ10年でもっとも変わった俺自身の趣味嗜好は「音楽」で、ヒップホップをよく聞くようになった。退廃的で自暴自棄なよく聞いていたロックンロールと違い、差別や貧困やドラッグディールとは隣り合わせとはいえ「それでもここから抜け出してやるぜ」と歌うヒップホップがここのところの俺にちょうどいいと思ったから。

 

元気が出るような映画ではないし、励ましてくれるワケでもない。しかし、俺の中に深く残る映画になるだろう。

 

今朝はみんなとの朝食に間に合った。S社長が営業時間通りに帰ってくれたらもっと眠れるんだがなぁ。三女にオニギリを作ってやったが、これぞまさに「貪り喰う」だな。

 

ランチ前に肺がん検診。行政が無料で検診してくれるやつ。今年から検診場所がウチの駐車場になったのだが、俺としては便利でよい。

 

ランチ終わり、リビングでのんびりしようと思ったが「何回『LaLaLand』観てんの!キライなんじゃないの?」とカミサンに見つかり、うまく説明出来ないのでキッチンで仕込みなどする事にした。『LaLaLand』の続きはカミサンが観るようだ。

 

 

今日のリクエストは中華。中華っていっても餃子とラーメンくらいしか作れんが。餃子は美味かった。アサリで出汁とったラーメンも中々の好評だった。両方すだちを絞って食べた。

 

それにしても夕食作りって、大変ね・・・。これをカミサンはず〜〜〜っとやってくれてたんだから、そりゃあもうイヤになっても当然だわ。ちなみに『LaLaLand』については「観てない。寝た」らしい。

明日は何作ったらエエんやろか・・・、ゆううつだな・・・。

今日はS社長は友達と来ているので放ったらかしにしております。


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