人間失格
2017年8月17日(木)
昨日の頭痛はキツかったようで、朝起きてもまだ右側がピリピリと痺れている。
しかしこの持病の特徴で、ある一定の決まった時間以外はなんとも無い。それに今回はいつもの群発頭痛と少し違ったような気もする、いろいろと考えながら早朝にコロと散歩。散歩行けてよかったな、コロ。
俺もまた、太宰よろしく「恥の多い生涯」を送ってきた。
何度となく繰り返す失敗や後悔のなかで、「あぁ、時間を巻き戻せたら」と思うことばかり。10代どころか30代になってもそんな不毛な感情が繰り返されるので、自分でも自分に腹が立ち、ある時「こうなったら逆に俺が進んでしまえばイイんだ!」とオカルト的というかSF的な発想にたどり着いた。
「現状の肉体のまま、10年先くらいの精神年齢にたどり着ければ、それは逆に10年前から戻ってきた事になるじゃないか!」。つまり今が30歳ならばまずは急いで精神年齢だけを加速させ、40歳の知識や冷静さや問題解決能力を身につける。
そうすれば40歳から30歳に戻って来た事になるはずだ、と俺はその成長の為だけに片っ端から本を読んだ。俺のそんな読書など、ほんとうにツマラン本の読み方だなと思う。純粋に楽しめていないわけなんだから。
しかしある一定の効果はあったかと思う。知識の量や、セーフティーな選択肢の選び方などは増えただろう。
ただ、このタイムマシン方式の大前提として「40歳の自分の方が、今の自分よりまとも」でなければならない。いくら先手を読めたり鷹の目を持てたとしても、40歳の当人がかわらず「恥の多い生き方」をしていれば、この作戦は全く無意味。
では今40歳、もうすぐ41歳の俺はどうか。んんん〜・・・、実は最近行き詰まり、頭打ちをしているところ。春からずっと安いウイスキーで夜を誤魔化してここまで来てしまっていた。ストレスのようなモノも、解決するではなくアルコールでその場を凌いでしまっていた。
死ぬほど痛いでおなじみの俺の群発頭痛だが、コロと歩きながら「ならば昨日で1回死んだ事にしよう」と決めた。10年先の精神年齢どころか、神様が1回チャンスをくれて、むこうから生き返らせてくれた事にしようと。
カミサンは「昨日はあまりにストレスが重なったから」と安心させてくれたが、おかげで今日は頭痛は来なかった。
簡単に死んだり生き返ったり、まあなんて平和ボケなヤツだと自分でも思う。だけど、恥かきついでにそんな心持でまた頑張って行こうと思います。