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2016-01-21

『うちの子になりなよ』『CHAPPY』

2016年1月21日(木)

雪は止んだ。気温も多少は上がり、昨日までの雪は水分を含んで重くなった。

しかし娘達は昨日購入したダンプ(雪かき用のデカいショベル)が楽しい様で、暗くなるまで雪かき。

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スキーウェアを着込んでの登校も楽しいらしい。

 

俺は読書、『うちの子になりなよ』を。

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ある夫婦が里親になり、生後間もない赤ちゃんを引き受け育てていく日記。

全くの子育て未経験から、しかもNICUから出てすぐの赤ちゃんを育てていくのは大変だったであろうがそれよりも、この赤ちゃんが家に来てくれて本当に良かったという喜びの気持ちがありありと文章に溢れ出す。同時に、筆者が背負っている十字架の影も。

この本を読み手は、初の子育て夫婦とその周辺の人々の奮闘、そして無邪気な赤ちゃんのスクスクとした成長を”複雑な気持ち”で読み進めていくしかない。

『芝浜』のアレ。「そもそも魚屋の勝はどうしてあんなに酒を呑むようになってしまったのか」の謎を解くように、この夫婦がどうして里親になったのか?が後半で解き明かされるという、ミステリーの要素も含んだ子育ての手記になっている。

どんな家庭にも大なり小なり問題はあろう。血縁について語る時が来てもなんら恐れることはない、子供には感謝しかないはずだ。ま、俺の経験でしかないが。

2、3日前、偶然にも映画『CHAPPY』を見た。学習し成長できる人工知能が人間社会にやってきた世界、ひょんなことからギャングに育てられていく生まれたての赤ちゃんロボット「チャッピー」のお話。

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社会的弱者、犯罪者、富裕層、マイノリティ、マチズモ、ギーク・・・。欲望を満たすために自分を使おうとする様々な人間の汚らしい面を、ロボットのチャッピーはどう見るのか?

この映画に出てくる人間の誰もが「ここから抜けだしたい」ともがき苦しむ中で、この赤ちゃんロボットを育てる事になったギャングのオンナは”ママ”として「見える姿は問題じゃないわ、みんな違って当たり前。大切なのはココロよ」と絵本を読んでチャッピーに教える。ラストは驚愕もしたが、この監督ならさもあらん。ちなみに『うちの子になりなよ』のあとがきにもこの『CHAPPY』について書かれている。涙なくては観れなかったと。

期せずして子育てモノが続き、ならば自分のトコロの子育てはどうかと振り返ってみるが、さっぱり自信がない。

とおりみちのカウンターに座る愛すべきボンクラ達には一刻も早く結婚してもらって、ここら辺の悩みを語り合いたいものである。


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