田んぼ仕事
2023年4月2日(日)
俺以外の家族は、みんなまだ宝塚。
リビングにある、我が家の中では1番大きいテレビのチャンネル権が自由になるくらいで、あとは何にもイイ事も無い1人暮らしだ。
弁当も朝食も作る必要は無いのだが、早くに目が覚めてしまうしどうしようもない。洗濯物もない。
せっかくだからリビングで映画でも観ればイイのだが、気が進まない。ソファは猫に奪われているし。
本日は田んぼで使用する水路の大掃除。
この水路を利用する人たちみんなで、周りに生えてる笹や雑草を刈り、冬の間に溜まった泥をすくい上げるというけっこうな重労働な日になる。
集合は8時だったが、7時過ぎには山の中でひとり作業を始めた。ラジオももう全部聴いた。
お昼までに終わればイイなぁと思っていたが、それどころか10時過ぎには全部終わった。張り切りすぎた。
まだもうすこし体力が残っている感じがしたので、我が家の田んぼの方も草刈り。
「やる事」があって助かる。
本やラジオは好きだが、それはあくまで「スキマ」でこそ楽しめる。
早くお店を開けたいし、朝食やお弁当も作りたい。勝手なもんだな。
そうしていると有り難い事に「テイクアウト」のご注文をいただく。全く仕込みもしていないのだが、喜んでお仕事。
夕方、庭でコーヒー。そして劇薬『この部屋からは東京タワーは永遠に見えない』を。地獄みたいな本なので、昭和50年代生まれの方は、心身ともに健康体の時にのみ読む事をおすすめしたい。イヤな事しか書いてないから。
しかしとにかく刺さりまくってしまい、だんだんしんどくなってくる。
昨夜わかった面して「稲作は宗教」などと宣ったのを心から反省した。
それでも、空の下で作業するという今日は清々しくて救われた。
寂しくはあったが、「田んぼがあって良かったな」と思う1日だった。