マスター、芋を引くの巻
2017年3月9日(木)
新しいBRUTUSを買った。紅茶特集で勉強になるかなと思ったから。
どこ読んでもトキメかないのは俺が歳をとったのか、それとも「勉強しよう」なんていう不埒な理由で雑誌を読んだのが悪かったのか。もっと単純に楽しもうと思わなければ、ナナメから眺めるようでは物事から得られるものは案外少ない。
でも本当は紅茶うんぬんではなく、別のところに思うトコロがあったからなのだが・・・。
買い物から帰るとカミサンから「新聞社から電話あったよ。取材申し込みの」。あぁ、きっと折込みされてる小さなタウン情報誌みたいなヤツだな。1時間後に再び電話があり、聞けばやはりそうだった。だいたい島根に媒体ってものが少ないんだから、まあそうだろう。
カミサンは「今は取材はちょっと・・・」と、あまりノリ気ではない。というのもここのところ十分に忙しくさせてもらっているし、だいたい今日だってご予約のお電話にお断りさせてもらってばかりいたから。
しかし飲食店の3月はどこもこんなもんであり、これが過ぎればまたグンとヒマなシーズンも来る。その来るべき「ヒマ」に備えて、宣伝してもらえる時にして貰わねばとも思う。
「ヒマな頃に取材してもらえればちょうどイイのになぁ」とは思うが、ヒマなお店を取材したって意味がなかろう。神戸で商売をしてる頃も、全く同じ事を思っていた。「なんであのお店はいつも取材してもらえるんだろう。もうあんなに流行っているんだから、別にウチにだって取材しに来てくれたらイイのに」と。
単に俺の店が取材する価値にあたらない店だった、というだけだ。
結局取材は受ける事にした。カミサンの仕事量はもうパンパンで今週も来週もメチャクチャに忙しそうだし、どうやら目標としてたピザ1万枚も達成しそうではあるが、この取材で爆発的に忙しくなるような事もないだろうと。
それに、上の『BRUTUS』。
10年ほど前から不仲の「こいつにだけは負けたくねぇ・・・」と思ってたヤツの店が、ドカーンと1P取材されてるじゃねぇか。そうですか、もう経営されてるお店も3軒目ですか。そういえば俺が東京にいた頃の会社なんて、カミサンと二人で見入ってるTBSドラマ『カルテット』にタイアップしちゃってるし。
ノンビリしすぎて、ずいぶん差をつけられた。いや、差、どころじゃねえな・・・。折込くらいで芋ひいてる場合じゃないんだ。