旅行に行きたくない

   

2017年1月10日(火)

今日は振替休日。子供たちを迎えに行って、晩御飯の用意をして、バレーボールの練習に送っていったりしてたら、なんかあっという間に夜だった。

 

夜、「お前らなんかとは旅行なんて行かねぇよ」という俺を説得しに、イナカの商工会青年部の同い年の奴らが店に来た。2月にみんなで鹿児島に旅行に行くという。

俺が小さい頃はこの店はオフクロがスナックをやっていて、その頃毎晩やってくる酔っぱらい達が大嫌いだった。俺は寒村に暮らす農業従事者を田舎モンと言ってるわけではない。無粋で下品、知的好奇心も無ければ思いやりも無い。そんな田舎モンなこの町の大人が心底キライで、それで中学出たらとっとと島根を抜け出した。

そんな酔っぱらいのおかげで高校も大学も出させてもらったんだけれど。

で、その俺が大嫌いだった田舎モン。その集合体がその商工会青年部であり、不思議なもんであれから30年経ってもやはり同じような人間が出来上がっているように見える。

それが連れ立って旅行だって言うんだから、本当に勘弁して欲しい。「その日は歯医者だから行かん」と断っていたのだが、どうしても一緒に行こうと言う。「マスター、帰って来てから一回も旅行来て無いじゃん。40歳で一旦青年部は卒業なんだから、その卒業旅行だけは行こうよ。今まで行かなかった人なんて居ないんだから」と。

確かに心境の変化はあった。

先日、仲のいい後輩と旅行の話題になり「そりゃ、先輩の仰るのは正論なんです。だけど、この田舎で生まれ育って、一歩も外で暮らした事のない人間にしたら、この旅行は年に一回の楽しみなんです」。お前らが行く事には反対してないよ、巻き込むなって言ってるだけで。

「だけど、そんな風に言われたらやっぱ寂しいですよ。先輩は色々自由じゃないですか、神戸や大阪にもちょくちょく行けるしお店の経営も自分でしてる。でも僕らはしょせんは親の会社の従業員で、いいように使われて休みもお給料も少ない。地元の子同士で結婚してるから、里帰りってのも無いですよ。そんな僕らが唯一自由に出かけられるこの旅行ってのはほんと年に一回のお楽しみで、これを楽しみに一年頑張ってるって奴らもいるんですよね」

うん、まあ、ちょっと俺も言い過ぎたかもね。と、反省した。ガキの頃のイヤなイメージを重ね過ぎたようだ。

 

結局、同級生4人と24時過ぎまで飲んで話し合い。「鹿児島で歯医者さん探しておくからさ〜、やっぱりマスターも卒業旅行行こうや〜」。なんか、アホ過ぎて可愛らしくさえ思えてきた。

ま、考えておくわ。

 

2017年1月11日(水)

とても寒い一日。夕方、保育園に三女を迎えに行く。

こんな寒いのに、よくお外で遊べるな・・・。なんでもイイや、早く帰ろうよと急かすのだが「ワタシ、帰らないわ」。何を言ってるんだね。寒いし、お店の準備もせねばならんのだよ。

「帰らない。今日はお友達のところへお泊りに行きます」と勝手なことばかり言って話にならない。途中からこの台の下に入り込み、もう何を言っても応えてくれなくなった。

埒が明かん、駐車場に戻りクルマで待っていた長女に相談するが「・・・じゃあ、おいて帰ろう」とにべもない。いやぁ〜それは流石に・・・。

とりあえず保育園の隣にある小学校に行き次女をピックアップ。次女にも相談するが、「ふふふ」と笑うだけで何も答えない。長女は無表情のままだ。仕方なく帰宅した。

説明するとカミサンは、外したメガネを拭きながら「あいつ、調子に乗っとるな」。

しばらくするとカミサンが保育園から戻ってきたが、やはり一人。え?三女、本当に泊まりに行ったのか??と思ったら、クルマの中で一人打ちひしがれてうなだれていた。

三女よ、すまんかった。俺が無理にでも連れて帰っていれば、恐い思いをせずにすんだろうに。


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