挨拶は「鎧」
2016年9月16日(金)
今日のランチもおヒマで、しょぼくれていた。すかさずカミサンから「一喜一憂しすぎなのよ」と〆られる。いや、外では頑張って平気なツラしてるんだから、お前の前でくらい自由な精神でいさせてくれよと思う。
しかしこういう時に必ず思い出すのが古今亭志ん朝が弟子を叱ったときの「一番身近な人も喜ばせられないヤツが、果たしてお客様を喜ばせられるかい?」というセリフ。んんん〜、師匠、マスターはまだまだ修行が足りません・・・。
が、今日は久しぶりに夜は満席。ありがとうございました。忙しいのは嬉しいなぁ〜〜〜。
それにしても『鬼才 五社英雄の生涯』本当に面白かった。子供の頃はよく土曜日のゴールデン洋画劇場で色んな五社英雄作品が放送されてたが、家族で観られる五社作品など存在するはずもなく、俺が観たのは『極妻』だけだ。
それにしてもこの五社英雄という男の「ハッタリとサービス精神」にはムチャクチャ共感出来てしまう。著者の春日太一は初っ端からその「虚」のところを暴きながら、否定でも肯定でもなく「実」を書いている。俺は春日太一の評論は全部読んでいるのだが、その本全てに出てくるのがこの五社英雄で、そうなると当然そこに五社への愛が無いはずもない。ここまで愛してくれる評論家にならその「虚」をさらけ出されても、五社もむこうで喜んでいるんじゃないかな。実際、五社の娘さんの大協力のお陰でこの本が成立しているようだ。
『鬼龍院花子の生涯』だけは持っているので、今夜観てみようかな。
夜、長女とお話。いろいろ頑張っている長女だが、苦手なのが「挨拶」。どうしても「気恥ずかしさ」に負ける事が多いようだ。ただ、振り返ってごらん。きみは「プール」も「かけっこ」も「ダンス」も、最初は全く出来なかった。でも、頑張って上手になってきたね。と。
パパも一喜一憂しないようにがんばるぞ。一緒に頑張ろう。