『存在のすべてを』読了
2024年11月4日(月)
5時起床。
次女も三女も学校も部活もお休み。朝食も弁当もしなくてイイんだからもっと寝てても誰にも迷惑はかけないのだが、寝坊への緊張感が無かったおかげで深い睡眠が採れた。
洗濯さえ干してしまえば朝の時間がたっぷりある。
ついに『存在のすべてを』を読み終えてしまった。あと500ページくらいあればイイのに。あ〜、終わっちゃった〜
ミステリーというジャンルこそ止まらず一気に読まずには居られないのだが、全てののセンテンスをしがんでしがんでじっくりと味わった。
嫌な過去は思い出すし、現在進行形で「見ないフリ」しちゃってる問題も突きつけられる。
「仕方ない」で受け流したつもりでも、ダメージを受けたまま回復できずにもう50歳目前。どこかでなんとか、これらのトラウマを乗り越えたいと思っていた矢先になんとも素晴らしい小説に出会えた。
確かに辛いことも多かった。しかし実際は、それよりも多くの助けて支えてくれる人があったんだと考え直させられた。
Kちゃんという、俺が島根に戻って店をし始めた頃、毎晩のように通っていてくれていた常連様がいるのだが、ここのところ「縁」「巡り合わせ」「バトン」などという文言でメールを交換していた。
俺のダメなところばかりをすぐそばで見ていたはずの1人だが、今でも変わらずお付き合いをしてくれている。
『存在のすべてを』の中では、そのKちゃんと同じ職業の人物が謎を解いて行くので、いつか是非ともこちらの感想も聞いてみたいと思う。
そういえば「これ、面白いですよ」と『盤上のアルファ』を貸してくれて、俺に作者の塩田武士先生を教えてくれたのもKちゃんだったな。
朝から感謝で満ちた、初めて『砂の器』を観た時のような感動だった。
ランチスタート。
9時03分の時点で、キッズルーム3回転ワクワクルーム2回転という猛烈なご予約がハマる。40席そこらがたった3分間でそれ以上のご予約。誠にありがとうございました。
今日のシフトはクリエイティブS女史。
庭では、一緒に来てくれたS女史の娘さんのYちゃんが積み木の最高記録「110個」の積み上げに成功。すげぇ〜。積み木の横では審査員三女が「成功です」。
ウチの娘たちのお古を着てくれているYちゃんを見ると、自然と同じ頃の娘たちを思い出す。これからもどうぞ健やかに。
ランチ終了、みんなお疲れ様でした。
「賛否両論」の笠原氏のyoutubeなど観ながらルームランナー。三女が「ワタシ、『焼鳥』好き」と言うので、今夜はおウチ焼鳥してみようと思い資料を探していたら笠原氏にたどり着いた。
三女、オフクロのところで焼鳥というものを食べたらしいが、それが本当に「焼鳥」かどうかは怪しいところ。
でも、やってみるか。いやぁ〜、長い旅になりそうだな。
案の定、鳥モモたったの2枚で相当のお時間がかかる。ただし、両手が脂でベトベトなもんでレモンサワーのジョッキを持つ手が塞がれるというのは、これは減アルコールに一定の効果があった。
タレも2種類作ってみた。醤油ダレと、塩ダレ。
さて焼くか。炭火で焼くのが美味いというのはわかっているが、フライパンで焼くのはカンタンで良い。串打ちが下手くそでも、フライパンなら全然関係無い。
完成。キャベツの浅漬けと共に。
娘たちには意外と塩ダレ(酒、みりん、塩、鶏がらスープ、ごま油、にんにく)が人気だった。
俺としてはもうちょっと美味しく出来そうなので、これからも精進して行こうと思います。
ちなみ『砂の器』は島根県民ならみんな観ていることとは存じますが、実は現在youtubeの松竹シネマプラスシアターで無料で観ることができます。
この機会にどうぞ。
昭和の美しい原風景がこの物語を余計に悲しく演出してくれるので、絶対にリマスターBlu-rayがオススメではあるのだが、丹波哲郎、加藤剛、森田健作、笠智衆、緒形拳というとんでもない豪華共演を無料で観れるので是非とも今のうちに体験してもらっておくことをオススメします。
美しさや豪華さで、だからこそ自分の内なる「差別、無知、無関心」と向き合わされますが、しかしそれこそがエンタメの真髄。
『存在のすべてを』『砂の器』、是非とも。