大学入学共通テストの日の親
2023年1月14日(土)
夜、「『ウエストランドの漫才』について書いて欲しい」というご依頼を頂戴する。え〜、とっくに『THE FIRST SLAM DUNK』の方に気が行ってるんですけど〜
それに俺は評論家でも無いし、なんせこの島根の寒村の喫茶店のマスターが上段から何かを、特に自分の好きなお笑い文化を語るのなんてめちゃんこ恥ずかしい。
まぁ、そのうちに・・・と、はぐらかしてお話は終了。
が、世にある「これでまた毒舌漫才の時代がくるぞ!」や「コンプライアンスやポリコレへの逆襲の始まりだ!」というような便所の落書きには辟易していたところではある。
ウエストランドの漫才というのは、井口によって過剰に演出された「売れない時代が長すぎて、お笑い界に偏見を持ってしまった芸人」を笑う事にある。
井口がやっているのは、つまり上に書いた「毒舌漫才だ!」とか「逆襲だ!」とか、そーゆー事ばっかり言ってる奴らをこそ笑おうぜ、という事。漫才中に言う「佐久間さぁ〜ん」って、そういう事だろ。
ウエストランドの漫才を観て、「いや〜、あの2人はわかってるな〜」とか抜かしてる奴らをデフォルメしてるのがあの漫才中の井口なのだ。
それに気づかずに興奮させられてる奴ら見て、「アホが踊らされてるわ〜」と笑うところまでがあの漫才のセット。そこまでいって、あのウエストランドの漫才が成立しているのにね。
でも、若者が勘違いして「悪口言ってもイイんだろ?」とか「ひろゆきもそんな感じだもんな」とか勘違いしてしまっても、それはあまりよろしくないお話だ。
寝ようかと思っていたが、深夜、『2022年M-1グランプリ』をもう一度視聴。
漫才という「競技」では、他にもっと上手いコンビが居たのは間違いないが、審査員まで巻き込む「芸」はウエストランドだけだった。
審査員のトミーが「こっち映さないで〜」と下を向いたのが何よりの証拠。真逆の方法で芸能界を生き残ったと思われるサンドイッチマンだが、彼らのネタのベースは「こんな『話の通じない奴』って居ますよね〜」だ。
はぐれものをイジってるんだから、案外サンドイッチマンもウエストランドのブラックユーモアに共通するところが大いにある。
で、まぁちょっと文章にしてみようかなと思ったらあっという間に午前5時。やりすぎた。
朝8時。
「まずい!次女と三女を遅刻させてしまった!」と飛び起きて、急いで2人を起こそうと思ったら土曜日。朝から肝を冷やした。
コーヒー飲んで、お店の掃除を始めた。
今日は長女の大学入学共通テストの1日目。
試験前に「頑張れよ」とLINEの1つも送りたいが、あいつは今頃集中している事だろう。俺も俺のやるべき事をするだけだ。野菜を切ったり、テーブルを拭いたり。
ランチ。平日よりもおヒマ。
俺の持ってる運などは全て長女に与えてやりたいが、「お店がヒマ」はちょっと違う。俺個人が貧しいのはいくらでも受け入れるが、店がヒマなのは娘たちの生活にも影響が出ますので、ちょっと神様そこらへんの案配にはもう少し気を遣っていただきたい。
しかし、今日は絶対に「徳を積む」べき日。神様に文句言っても仕方ない、自分のやるべき仕事を一生懸命にやるだけだ。
夜はテイクアウトのご注文もたくさんいただき、なかなか忙しくなりました。どちら様もありがとうございました。
片付けて、夜22時。
長女はどうしているだろうかと思うが、でもLINEして邪魔になったら良くない。きっと頑張って闘っているんだろうから。
今日はもう三井くらいフラフラ。
敬愛するテストステロン先生の本を読んでいると、「なによりも睡眠が大事」らしい。寝よう寝よう。
明日は長女の大学入学共通テスト最終日。これまでの頑張りを余すこと無く発揮できますように。
何もできんが、応援している。
リビングに戻るとカミサンは寝っ転がって子分(三女)に背中・肩を重点的にマッサージさせていた。
そんなカミサンが言うには「なんか『まあまぁ』らしいよ〜」。
そうか、お前にはLINEが来るんだな。