五臓六腑を刻まれて一歩も退かぬ
2021年10月20日(水)
深夜。お昼からごはんを抜いているので腹が減って仕方ない。
お酒も禁止という事で眠気も来ず、Netflixを眺めて過ごした。前評判が良すぎたか、俺には別にピンと来なかったな。『カイジ』で観たような気がするし、どうせ黒幕って・・・
朝8時。子供ら送ってそのまま病院。本日コチラにて、マスター人生初の大腸カメラにレッツチャレンジ。
まずは・・・、
なぜか売店に通される。どうして売店?
今から大腸カメラするのになんで売店?と思ったが、その売店のベンチとテーブルにはこんなPOPが。
この病院では、みんな売店でココロの準備をしなければならないのか。初めてなんだからもっとキレイなところが良かったのに。
「じゃあコレを飲んで待っててくださいね〜」と1リットルのお薬を渡される。
まぁ1リットル程度の水分なんて、平素よりハイボール2リットルの訓練をしている俺からすればなんともない。日々の練習がようやく実ったわ。
「だいたい6時間くらいしたら様子見に来ますね〜」6時間・・・。『007』やら『ホワイトタイガー』やらをダウンロードしておいて助かった。
で、看護師さんに「よし、じゃあ行きましょうか〜」と言われたのは更に延びて7時間後。みなさま、もし大腸カメラされる時は少なくとも3本、いやその後のことも考えると5本はダウンロードされておかれるのが良いかと思われます。
いよいよ大腸カメラルームへ。お部屋には井上陽水の『少年時代 オルゴールver』が流れており、緊張と筋肉をほぐしてくれる。
ついに始まった大腸カメラ。
最近は色々と不調があるとはいえ、結局なんともなく家に帰り、そして昨日我慢した分の暴飲暴食しちゃうんだろうな〜。
そんな風に思っていた頃もありました。
俺の目の前にあるモニターに映されるのは、カメラが捉えた異物。「はい、これポリープですね〜」。おぉ、初めての俺にもわかるぷっくりと膨らんだ憎いヤツ。ダメじゃんか。
「じゃあコレを切っていきますね〜」
処置されながら撮影されるなんて、ナイスですね〜!ファンタスティック!
・・・いいでしょう。
監督、せっかくなんだから他の誰にも撮れないような作品にしましょう!と、俺も先生に全てを預けて自分をさらけだす。
その後、「はい、もう1コありましたね〜」「あ、もう1コありますね〜」、と合計3つのポリープの除去に成功。
時間にして50分ほどだっただろうか。ほら貝があったら吹きたい気分だった。
この50分でマスター、生まれ変わったようなものでございますわよ。
終わると「3つも採りましたし、今日は入院です。こちらへどうぞ」と車椅子を用意してくれていた。
しかし「いいえ、歩きたい気分なので」と車椅子を断り、腕を力強く振って病室へ向かったのだった。
最後のヤツ、けっこうデカかったな・・・
2021年10月21日(木)
夜、全然眠れず。
夜中じゅう、ずっと看護師さんたちは忙しそうにされていたが、本当に大変なお仕事だ。
しかも、けっこう大声でわがまま言ってるような患者さんにも非常に優しく接してた。夜中も朝方もずっとだぜ。
俺ももっと仕事の質をあげていかないと・・・、と思っていたら朝だった。
ムリ言わせてもらって、8時半に退院。どうもお世話になりました。
そしてその足で浜田市へ。まさか1泊入院するなんて思って無くて、今日はひと月ごとの定期検診を、浜田市の別の病院で予約を入れていた。
で、診てもらってまたトンボ返り。
ランチ、ぼちぼち盛況。ありがとうございました。
そのランチの忙しい最中、駐車場でバッテリーあがっちゃった(しかも感じの悪い)お客様から「このくらいカンタンに直せるでしょ?今からお花屋さん行かないといけないのよ。早く」なんて軽い口叩かれる。
しかしちゃんとクルマ運んできてバッテリーにつないで回復させて、「ありがとうございました、またお願いします」とお見届け。
・・・てめぇら、俺が昨夜の看護師さんたちの働きっぷり見てなかったら絶対直してやってねぇからな。看護師さん及びスタッフさん全員分のお土産持って、邑智病院行って感謝して来い。
とは言わずに作業できました。ポリープと一緒に「短気」も切除できたかな。
夕方、学校から帰ってきた娘たちから「寂しかったんでしょ?」「ビビったの?」と散々の言われよう。カミサン、何を吹き込んだのかな・・・?
夜、「ワタシも大腸カメラの召集令状が届いたんですけど・・・」という常連様がご来店。
人生の先輩として色々と指導していると、横からカミサンが「ビビってたくせに」と茶々入れてくる。
しかし全然きにしない。
だいたいこういうエセ右翼みたいなやつにかぎって、自分自身は戦地に赴いていないのだ。
カミサンには見えないだろうが、マスターには戦場から逃げなかった証の傷跡(大腸内、ポリープ除去跡)があんのよ?「侠客立ち」っつーんだけど、わかる?
俺、全然ビビってなかったんだから!