マスター、涙のお別れ会
2021年7月22日(木)
朝。
バレー部の合宿に向かう長女を送り、それから俺は広島の安芸高田市との県境でソト仕事。
この仕事ももうすぐ終わる、思いは複雑だ。
ランチ、なかなか忙しい。いよいよ夏休みになったな、という感じだ。
ただ、俺の見立てでは「この7~8月はそう忙しくはならない」という論である。
悪名高い「go toチケット」の期限がこの8月いっぱい。
go toに参加していない我が喫茶とおりみちは、どうしてもお客様の「お店選びの選択肢」からは漏れるであろう。
そりゃあそうだ。せっかく買ったチケットは、8月までに使い切らなきゃもったいないもの。
とおりみちでは使えないなら、行く意味は無い。わかる。
レジで「なんで『go to チケット』使えないんですか?」と訊かれる事もしょっちゅうだった。
そこは「すいません、カミサンがむかし『反社』だったもんで・・・」と返していたが、実際のところ、経営者判断として「これには乗らない」とした意味がある。
まずは「なんで飲食店を目の敵にしやがった政府から、まるで『施し』みたいなモノを受けなきゃなんないのよ?あ?」という経営者というか、不良的観点からの不参加である。
創意工夫、情熱、おもてなし。
我々喫茶とおりみちは、そのありがたいお上のサポート無しでも頑張ってやって行こうと思うのであります(その考え方が反社かもしれんが、上等である)。
そしてその8月以降こそが問題なのだ。
8月以降「このチケットがあるから行ってただけ」というお店にならないように、自らハードルを課さねばならない。9月にお客様を呼べるかどうか、ここで今までやってきた仕事の審判が下されるのだろうな。
チケットに頼らない店作り。長い目で見れば、生き残れるかどうかはここに尽きる。
夜。
営業時間終了後から、「お別れ会」。大好きな2人が来てくれて、俺の11年間を労ってくれた。
人生のほとんどを「自営業者」として過ごしてきたが、島根に帰ってから初めていわゆる「大企業」とお付き合いをさせていただいた。
「大企業」とはいえ、実際は個人個人の集合体。いろんな人がいた。
しかし今夜来てくれたお二方は、ここ2年の俺の心の支えだった。
3人でたくさん飲んで喋って、最後は俺もポロポロ泣いてしまった。
この歳になっても「友情」みたいなモノを感じさせてもらって、この11年はホンマはキツかったが、それでもそれでもやっぱり俺は幸せ者だったな。
イイ夜だった。
2021年7月23日(金)
店で寝てたみたいで、カミサンがリビングまで運んでくれた(ようなおぼろげな記憶がある)。
ランチ。本日は俺とカミサンとエリカちゃんの3人態勢。
いやぁ〜、流行ってるね喫茶とおりみち。満席御礼ありがとうございました。
個室も常に埋まっており、キッズルームは驚異の3回転。ワクワクルームも2回転という流行りっぷりだった。
go toチケット使えないってのに、お客様もみんな「不良」だねぇ〜。ウチに来てくれるお客様はみんな全員かっこいい。
夕方。
テイクアウトが重なったが、店内のご利用も多かった。どちら様もありがとうございました。
深夜。幼馴染のジュンとおしゃべり。
小学校の頃、キャンプ場に鮎獲りに行ったり焚き火したり野球したりして遊んでたジュンと、ついに「子供の就職がさぁ〜」という話になるなんてな。
明日頑張ったらお休みだ!これ、めちゃくちゃイイでしょう?ウチのクリエイティブが作ってくれたんだ〜