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2021-05-22

傷を負ってこそ

2021年5月21日(金)

5時起床。

本日、長女のお弁当はミックスフライ弁当。朝食はkiriのハーブ&ガーリックをたっぷり塗ったトーストと、常連のSさんからもらった自家製ジャムのトースト。即完売、ありがとうございました。

 

ランチ。

「すいません!遅れました!」と、土建屋ショウが昨日の俺の枡の埋め立てについて詫びにやってくる。遅ぇーんだよ!と、カウンターで楽しくおしゃべり。

 

今日はコレでお終いかなと思われた14時ごろから急に大忙し。何時でもイイです、忙しくなってくれるなら。

しかし今日もえっちゃんもクリエイティブも居てくれるので、スムースに営業できた。ホンマ助かるわ。

 

そして閉店間際にはもうひとりの土建屋S社長がご来店。だから遅いっつーの。

 

夕方、朝井リョウの『正欲』読了。

「わかったようなツラして正論を述べるな」という至極真っ当な意見と、そしてその「『わかったようなツラして正論を述べるな』って言うお前だって、実は何も分かっちゃいないんだよ」という、モノの見方による孤独さについてのお話。

 

朝井リョウの小説は、辛い。

俺が自分自身について誰かに説明せねばならない時があるとして、つまり俺とは「朝井リョウの小説に出てくる嫌なヤツみたいな感じです」というのがシックリくる。

『桐島、部活やめるってよ』からボンヤリ思ってはいたが、今回の『正欲』でつくづく実感。そんなつもりはないのに、不登校になった息子を追い詰める主人公の1人を眺めるにつけ、つくづく自分が嫌になる。

「もうそんな小説読みんちゃんな!」と広島弁でクリエイティブから諭されたが、でも面白いんだもん。

 

夜。常連のS先輩が来てくれて駄話。

俺としては一刻も早くこの先輩に『大奥』を読んでいただいて感想を語らいたいのだが、しかし深く深くこの泥沼にハマってもらいたい。

そこで今日はまずは『風雲児たち』の方を持って帰ってもらった。まずはこっちでしっかり江戸時代というものを叩き込んでいただいて、その上で『大奥』に挑戦してもらいたい。絶対にその方が何倍も楽しめるはずなので。

 

ダラダラしていたら24時を過ぎてしまった。

 

「モノの見方」についてはこの本が非常にタメになると思うのだが、こっちはあまりにリアルな悲しみがつきまとうので、それこそオススメできない。深淵を覗き込む者は・・・、というやつだ。

 

ろくな読書していないようだが、しかし読書も映画鑑賞も「傷ついて」こそ。もうしばらく歳をとりすぎる所までは、身を削りながら文化に触れていたいと思う。


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