冬よ、もう一度
2021年2月18日(木)
また雪が積もった、そしてムチャクチャ寒い。
たしかに我が喫茶とおりみちは、平素より正々堂々と土建屋さんと黒い交際をしているおかげで、いくら雪が積もろうとも一瞬で土建屋さんたちがやってきてくれて駐車場の雪をさらっていってくれる。他のお店さんには悪いが、雪かきにさほどカロリーはかからない。
しかし、もう雪はイイわ。
降ったからには全く雪かきしないでイイって事は無いし、なんせもうマスターの腰は限界なのよ。
朝、今日は忙しい。
例年なら秋の間に「学習発表会」という小学校のイベントがあり、そこでクラスメイトと一緒にお芝居を披露するのだが、今年度はコロナ問題で中止となっていた。
しかし全くやらないというのも詮無い話。
そこで今日の参観日を利用して、子どもたちは親に劇を披露する運びとなっている。
お弁当と朝食作りで慌ただしいのに、クルマを出せるだけ分の雪かきはせねばならん。
三女もなんとかその劇に参加できそうな雰囲気だし、勢いつけて急いでみんなで登校だ。
カミサンには先に小学校に行っておいてもらい、俺は店の玄関の雪かきやら仕込みやらを済ませてから小学校へ向かった。
すでに三女のクラスの「桃太郎 in English」は始まっていたが、まだ全然序盤のようで助かった。
三女の役は「ナレーター」、英語で場面を説明する役。
クラスのみんなとは1回も一緒に練習出来ないんだからこの役しかなかったのだが、それでも役をもらえて良かった。というか結構たいせつな役だと思うが。
みんなは笛を吹いたり輪になって踊ったりクイズを出したりしていたが、三女は教室の端っこの方で台本を読むだけ。がんばれ。
今日ここに来て、そして劇に参加出来ただけでも十分よく頑張ったと褒めてやりたいが、それでも最後までやり抜け、がんばれ。
くたびれとか不安とか、複雑な表情はマスク越しにも見て取れたが、それでもなんとか最後までやりきって終演。お疲れ様でした。
もうずいぶん頑張ったんだし今日は連れて帰っても良いかとも思ったが、なんとなくイイ流れだったので、そのまま学校で過ごしてごらんと、三女を残して我々は店に戻った。
ランチ後、駐車場のお客様のおクルマが無くなったタイミングで黒い除雪車が白い雪を全て取り除いてくれた。今回もまたありがとう。
しかし、なかなか小学校から電話が無い。
だいたいランチの中盤くらいでは小学校から「『もう限界・・・』とおっしゃってまして」と、三女のお迎えを知らせてくれる電話があるのだが、今日はすでに16時前。
ようやくお迎えに行ったのは、6時間目が終了した時間。
三女、久しぶりに1時間目から6時間目まで学校で過ごせた事になる。
帰って来てから一緒に雪遊び。
今日はどうだった?「ちょっと疲れた」。そうか、頑張ってたね。ソリに正座して斜面に挑む三女。保護者の前でする劇とくらべりゃあ、こんなものは怖くないのか?
何度も滑っているうちにドンドン楽しくなってくる三女。
もう劇の練習もしなくてイイし、プレッシャーともお別れなんだ!存分に遊べ!
田んぼの水路を利用してジャンプ台を作ってやると、さらに面白くなったようで何度も何度も土手を登っては滑る。ここまで元気いっぱいな三女を見るのも久しぶりだ。
カミサンも呼んできて、三女が楽しそうにしているのをしばらく一緒に眺めた。
雪よ。止まないでくれ。もう一度積もってやってくれ。
あとしばらくだけでも三女を楽しませてやってくれ。
雪かきも頑張る、文句も言わないからもう少し降ってやってくれ。
そろそろ夜の営業も始まるからと、今日はここで雪遊び終了。
いい写真が撮れたと思っていたのだが、なんか見覚えがある。そうか、これは「GLAYの『winter again』」感だな。
楽しい一日だった。
明日、営業の合間合間でGLAYかけようと思います。積雪を祈願して。