2020年12月6日(日)

5時起床。いや、3時にも4時にも起きてシミュレーション、再確認は何度もした。

 

今日は長女はバレーボールの練習試合。日曜日でも「お弁当」に休みはない。

しかも昨日、「いつも美味しそう。ワタシの分も作ってってお父さんにお願いしてみて」と長女のお友達からお弁当リクエストを頂戴した。この俺にだ。

 

毎日。

早起きして朝食作っても弁当作っても、我が家の三姉妹からはなんのリアクションも無い。なんならその朝食を残される日の方が多い。

それが長女のお友達から「いつも美味しそう」「お願い」とは・・・。

これはやるしかないな。

 

今日のお弁当には「縛り」があった。

バレーボールの試合と試合の合間に簡単に食べれるモノ、「おにぎりのみ」で完成させなければならない。

豪華さとか見た目ではなく、食べやすさ、そして「味」そのものでの勝負になる。女子高生相手にルックではなく、味、しかもおにぎりのみで満足してもらうとなるとどうすれば良いか・・・

 

まず先に言っておくが、今日の「おにぎり弁当」に写真などは一切ない。お箸を使える普段と違い、一握集中。スマホを構えるヒマなど無かった。

 

朝3時。もう一度、「おにぎり 人気」でグーグル検索。だいたい掴んだ。

 

朝4時。まだ練る(寝るではなく)時間はある。「おにぎり」を「おむすび」に換えたり、スペースの後に「高校生」や「部活」なども入れて情報を収集。

途中、おにぎりの海苔が「しっとり派」と「パリパリ派」に分れている子供らのために、おにぎり用のとある装置を発明されたお母さんの記事を発見した。俺なんか全然狂ってないと一安心。あの人ヤバいわ。

 

決戦、5時。冷凍してある「牛カルビ」を解凍し火を入れて、おにぎり作りスタート。

 

おにぎりは、3つずつ(長女に3、お友達に3)作る事にした。本当はもっともっと作れたのだが、大事なのは練習試合。試合前後の胃に負担にならないようにと思うと、それくらいがベストだろう。

 

3つというのは、非常に難しかった。しかし判断せねばならん、今回外れる具は、煮玉子。そしてローストチキン。

 

外れた煮玉子。

もしこれが「4つ」なら、絶対に煮玉子も入ってた。煮玉子の持つ、味、パンチ力、ルックス、存在感。俺が作る弁当では、いつもユーティリティプレイヤーとして存在感を発揮してくれている煮玉子。

しかし、今回の「おにぎり3つ」という短期決戦ではスマン。お前(煮玉子)を連れていくことができない。その素晴らしい個性が、「おにぎり」では逆に足枷になるのだ。

 

そして同じくローストチキン。

当店の主役で4番バッター。ピザもパスタもお前抜きじゃあ話にならないほどの大活躍をしてくれているローストチキン。

しかしお前も今回は連れてはいけない。

いつも淡々と問題なく仕事をこなしてくれるローストチキンだが、実はそこに問題がある。

ローストビーフやローストポークと違い、ローストチキンにはやはり「温度」が必要。温度と湿度がなければ、牛や豚と違って「パサパサ感」がでてしまう。

ウチのローストチキンは「お弁当」には向かないのだ。

 

結局最終選考に残ったのは、「牛カルビおむすび」「ツナマヨおむすび」「鮭と天かす、明太子のおむすび」の3つ。

俺の中では世界と闘っても全く遜色の無い仕事が出来そうなメンツ。いや、そうでなくては落選したものが救われない。責任感を持ってお弁当になってもらいたいものだ。

 

ランチ。いつのまにか終わってた。

 

夜からお休み。

明日から3日間ほど少し工事に入ります。

ビフォー・アフター、どうぞお楽しみに。本工事は春になってからだけどね。

 

おにぎり弁当は、一応は成功したようだった。が、あまり「どうだった？どうだった？」って訊くのはダサいので、正直ホントの感想はよくわからない。

 

 

なんにせよ、店のブログで書く事では無い。