『鬼滅の刃』は、救いか逃げか
2020年12月4日(金)
カミサン側が折れる。
という超レアケースで夫婦喧嘩は終了。3週間に渡る長い長い戦いであった(俺の勝手な)。
毎度得るものは無く、俺の方も非常に申し訳ない気持ちになるという不毛な戦争。正直すまんかった、本当は俺が悪かった。
ごはんもパンもなく、朝食にはうどんを茹でた。けっこうみんな喜んで食べてくれた。
同時にこしらえた歴代最高重量の「オムライス弁当」だったが、今日も長女は余裕の完食で帰ってきた。「味噌汁は残したわ」、あれはカミサンが作った。
三女は今日も学校に行けなかった。今回は長くなるかもしれん。
開店準備のお手伝いをしてくれた。「わたし、みんなにバカにされてるから学校に行きたくない」という思いがあるらしい。
我が家の三姉妹、それぞれがこれまでに何らかの「つまづき」みたいなものがあった。
長女には長女の、次女にも次女の悩みや苦しみがあり、姉2人はその都度それらをなんとかかんとか乗り越えてきた。
乗り越える度に彼女ら自身がたくましくなっていったのは、それは親としては無上の喜びだったが、それは今になって言える事で当時は家族みんなで苦しんだ。
結果、俺にも「なにもしないで、ただそばにいてやるだけ」というスキルが身についた(カミサンにはそもそも備わっている)。ま、多少の事でビビらなくなったというだけだが、それは長女と次女のおかげだ。
だから三女のこの「プチ不登校」にも、さほどビビらずにいさせてもらえる。歳を取ってからの子育てにはそんなメリットもあるとは思う。体力はないけれど。
今は「なにもしないで」おくつもり。イジメなどが無いのも確認済みだし。
ランチ前に一仕事。
島根に帰って10年。もう邑智郡の事は全てわかったつもりでいたが、なんやこの禍々しい場所は・・・。
グーグルマップだと通れそうな道だったのだが、行ってみたら舗装もされてない草ボーボーの山道。
仮面ライダーがショッカーと戦うような場所に出てしまった。マジでそうとしか思えない。
しかもこの下にダムがあるのだが、俺がいつも行くあの綺麗な「浜原ダム」と違い、流木や発泡スチロールみたいなのがいっぱい浮いている。ちゃんと眺めたり写真撮ったりしたらヤバいものが映ってしまいそうなのであまり見ないようにした。
それから50kmほど進む(信号機は4つしかなかった)。
いくつかハシゴした結果、3件目のコンビニでようやく発見。
『鬼滅の刃 最終23巻』。コンビニの店員さんは「いや〜、これが最後の1つだったんですよ〜」とおっしゃっていたが、ラッキーなのかどうなのか。コミックス1冊に、欲しくもないフィギュアが付いて通常価格の「10倍以上」とはね・・・。鬼舞辻無惨って、つまり集英社の事かな?
フィギュアの箱は取り外し、そちらは後日サンタの方から渡してもらう事にした。
ちなみにネットでは軽く¥10000を越えており、正規の価格で購入出来たのは確かにラッキーだったかもしれん。転売屋の方々の所へ税務署が入りますようにと心からお祈りいたしております。あそこのダムに浮かんようにな。
ランチやって、合間に町役場や図書館や仕入れなどにも行ったりして、あっという間に夜営業も終了。
終了後のカウンターには、S社長でもカズヤでもなく、三女。いかにこの『鬼滅の刃 最終巻』が素晴らしいかを教えてくれる。もう抱きしめちゃってるやん。
最高の最高の最高だったらしい、それは良かった。
それは良かったが、今回のこの『鬼滅の刃』購入。
カミサンとも「甘やかせすぎかしら・・・」と話し合ったが、まぁそうかもしれん。
なんか、やっぱり良くなかったんじゃないかとか、だんだん不安になってきてしまった。「堂々としとけばイイんや」と、「でもやっぱり良くなかったかも」が順番に浮かんでは消える。
長女と次女で「子育てスキルは身についた!」と思っていたが、全然ダメだな。わからない。
本心では、三女の不登校が短い期間で終わってくれたらイイと思うし、「学校に行けない時期があってもいいじゃないか」とかなんとか言ってるのは、今はそう言っておいた方がイイかな?という強がりなだけだし。
不登校、不安でしょうがない。
もちろん、最も苦しんでいるのは三女だというのはわかっているんだけれど。