猫の成長とダンス
2020年10月5日(月)
夜中、『ひとり深夜食堂』よろしくハイボールやっていると、外から「にゃあにゃあ」と猫の揉め事が起きているのが聞こえる。
ガレージに出てみると、もう説明も面倒くさい例のトラトラがそこにおり、「帰れ帰れ!」とばかりに子猫たち。
結局トラトラはのこのこ帰って行ったが、残った仔猫2匹はどうしたもんか。
とりあえず、リビングまで連れてきてみた。怯える2匹。
兄貴と姉貴の二人は、「遊んでやりたいんだけど〜・・・」みたいなスタンス。
チビ虎は「う〜!」。兄猫のアサリとしては、「ま、そういう時期もあるわ」というような表情。アサリも大人になったね。
仔猫と猫との触れ合いを楽しんでいたが、カミサンから「もう寝なさい!」と言われ終了。
迎えに来てた母猫シャムに仔猫は返した。
朝、子供たちに朝食を作って一緒に登校&お仕事。お店は休みでも、パパは稼ぐぞ。
夕方から、鳥取大学の学生さんが来てくれてインタビュー。卒論で「邑南町」について書くらしく、俺もそのサンプルに使ってくれるようだ。
でも、本当に俺でイイのかしらね・・・。40分ほどのインタビューだった。
夜。今日は一週間ぶりのダンス教室。本日も井上先生にご指導を賜る。Perfumeとも一緒にやってらした先生で、すごくかっこいい。
三女は少し熱っぽいので、欠席。
なんと今日はついに「上手な女子小学生たちと下手くそなオジサンひとり」というレッスンになってしまった。きっつ〜〜〜
こんなに心細いのは一体どれくらいぶりか?三女がいないだけで、前回の100倍くらいの居心地の悪さ。
楽しそうに上手に踊る子供たち、片や今にも倒れそうでフラフラな汗だくのオジサン。加齢臭はしないか、そもそも存在がウザ過ぎないか、カラダも動かんが心配事の多さにやられながらのレッスン。
今練習してるのは韓国のヒップホップグループBTSの『Dynamite』。
レッスンに来ている小学生たちは、これをほとんど踊れる。
要は、「細かい部分を先生に修正してもらい、より精度の高いダンスにしたい」というキッズ達であり、そもそも基本レベルが違いすぎる。
辛い。もう今すぐにお家に帰りたい。
孤独、老いとの対峙、情けなさ。
カラダも硬いし、体力もない。いったい俺はどうしてこんな事をやっているのか・・・
そもそも今日は店は休みだ、早い時間からハイボール喰らってお笑い観て寝たとしても誰も責めはしないだろう。
でも、1時間もやってると「ほんの少しだけ出来る」部分が生まれる。もちろんダンスのレベルとしては下の下だが、それでも「自分で自分を誇れる瞬間」を感じられる。
井上先生も応援してくれる。「あ、今の感じ!出来てますよ!」と、アレだな、やっぱ出来る人こそ優しいな。
全然出来てる小学生達の時間を奪うようで申し訳なかったが、何度も「じゃあゆっくりちゃんとやってみましょう」と多分俺のための時間を作ってくれていた。
結局、今日でサビの部分は全部習ったのだが、もう足がガクガク。尻と太ももの筋肉痛は待った無しだ。
1時間やってカラダもココロもボロボロになれたのだが、しかしそのサビ部分はなんと20秒ほどしか無い。えぐいなBTS、俺が「少しは出来る」と思った箇所は2秒にもならんぞ。
終わってから小学生たちがやってきてくれて、「オジサン、なんか見たことある・・・」
あ〜、あるかもね。
「わかった、ピザのオジサンでしょ!」。アタリ。
「またピザ食べに行くね〜」と、まだまだ全然余力を残してる感じで帰っていった。
そうか。俺、町内の子供たちに「ピザのオジサン」って言われるようになれたのか・・・、なんか嬉しいな。
先生と一緒に会場の片付けをしながら、少し質問をしてみた。
この一週間、毎日少しずつではあるが実は練習はしていた。
しかし、自分ひとりで練習していると「コレって合ってるの?」と不安にもなる。だって、間違った方法でカラダに染み付かせてしまっては本末転倒、正確なダンスを身につけるのにむしろ遠回りになってしまうような気がして。
「全然問題ありません」。え?そーなの?
「間違って覚えてもそれを楽しく踊っているならば、それは『マスターのスタイル』、その人の大切な個性になりますしむしろ武器ですから」
むちゃくちゃエエ事言うやんけ・・・
ピザのオジサン、マスターのスタイル・・・。
終わってみれば今日も楽しかった。全然下手くそで、もし現場で見られてたら目も当てられん不格好さだろうけど、イイ汗もかけたしなんせ俺は今日も「逃げなかった」。
孤独だし情けない自分と向き合うしで、散々な目には合うのだが、もうちょっと頑張って続けてみようと思います。
良い休日でございました。