荒起しという工程の謎とバク宙
2020年10月2日(金)
早朝、再び浜原ダムまで。遠い。遠いが景色は良い。今度は家族でカヌーしに来てみようかな。
本日はカミサンの免許更新のため、お休みをいただきました。
俺は浜原ダムから帰ってきてからは田んぼ、今日は「荒起し」という作業をする。
稲刈りが終わった瞬間、もう田植えは始まっているのだ。さあ、今日1日で終わるかしら・・・。
俺は稲作というものを体系的に習った事はない。というか、何も知らない。
この辺りのだいたいのご家庭は、おじいちゃんからお父さん、そして孫である自分へと引き継ぎが行われるようだが、何も質問する事はなく今に至ってしまった。正直、島根に帰ってくるまで「乾燥」も「精米」も、まるで意味がわからなかった。
だから周囲の爺様たちに田んぼの指導を仰いだのだが、「理屈はイイから言う通りやっとけ」と、わけもわからず10年やり続けた。
実際は、どうやら爺様たちもよくわからないらしい。不文律というか伝統というか、とにかく「この方法がイイらしいと教わって来たから」やってきたようだ。
「荒起し」をする実際の理由は
・「藁を腐らせて作物にとっての環境を良くする」
・「塊を粉砕し、平面化する」
・「再発芽を防ぎ、土地のエネルギーを確保する」
などの、理由があるらしい。
そりゃあ「飲ミュニケーション」みたいなモンはなくなるわな。
上記は全部、Google先生やYoutube先生が教えてくれるんだもん。先達に尋ねる理由も場所も必要無い。
特殊技術や文化にとって大切だった「継承」という作業も、よっぽどのレベルじゃないものなら必要なくなっていくんだろうな。
とかなんとか考えていても一向に終わらないこの「荒起し」。11時からやって、15時にようやく3分の2終了。
4時間ノンストップでトラクターを運転。
でも俺にはラジオがあるから全然イイ、スマホとヘッドホンの充電が生きてる限りは楽しい時間だ。
18時、ようやく終了。これにてホントのホントに今年の稲作終了。溜まっていたラジオも消費出来て、けっこう楽しい時間を過ごす事が出来た。
夜は家族で手巻き寿司。うまかった。
夜中、明日からの仕込みを頑張っていたのだが、「ぱぱ〜、なんか退屈なのよ〜」と三女が邪魔しにやってきた。
言われるままに、ふたりでバク宙の練習。バク宙、三女の目標らしい。
ただ、俺たちふたりとも「側転」すら出来ないのでまずはそれから。6年生までには出来るようになる予定。
キッズルーム、イイ練習場所があってよかった。