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2020-08-30

情熱と冷静の間

2020年8月30日(日)

ニンテンドースイッチ。

多少は執着するかなと思っていたのだが、案外娘たちは「程よく」遊んでいる模様。ちゃんと宿題を終わらせてからやるし、寝る時間になれば止めている。

まぁそれは素晴らしい事なんだろうけど、このニンテンドースイッチに限らず、ウチの三姉妹からなにか「熱」のようなモノを感じる事も無い。

冷めているというかバランスが良いというか。

 

朝、三女の宿題のサポートは「読書感想文」。

パパは去年までの「ページのほぼ全てを絵で埋める」という三女のスタイルが好きなのだが、3年生からはそれは禁止らしい。え〜、あれが良かったなぁ。

そんな「最後の行まで書かないといけないのよぉ〜」という三女に、「マスター流、読書感想文の書き方」を指南。「ぱぱ!すぐ書けたわ!」。うん、そうなんだけどね・・・。

そうなんだけど、やっぱり3年生に「テクニック」みたいなモノを教えるのは間違っていたかもしれない。

三女よ、全ての文章はパッションそのものであるべきなんだ。お前から感情が湧き出さないようならムリに書かなくても良いし、あの素晴らしい「お絵書き」でもイイと思うのだが。でも、宿題が終わったのは良かったね。

 

そんな三女の横で俺も読書。

アメリカで「理想の学校」を作り、そのあまりの高い理想と実行力と周りを巻き込むチカラで「クレイジーレディ」と呼ばれたダイアンタヴァナー女史の回想録。読んでてクラクラする。

俺は教育本を読むのは好きなのだが、コレはどちらかというと「その想いをカタチにするぞ」という女史のパワフルさ、子どもたちとその未来を慈しむからこ生まれた学校事業への情熱、そして他者との協力があってこそ生まれた相互作用などを記した「ビジネス本」だった。

 

我が家の三姉妹が情熱を燃やすモノを見つけられないのは、俺にもその一端がある。

自営業の皆様なら、いや上で読んだ学校の先生方でも同じかもしれないが、我々はそうそう「失敗出来ない」。

 

情熱を燃やす。

というのは聞こえはイイが、そりゃ相当のリスクを含んでいるし、幾千の失敗はそもそも「本になんてなっていない」。実際には、高い志を持った無数の死体がゴロゴロ転がっているし、14年前の俺もその死体の1つなワケだ。

だから、歳を重ねるうちに賢く(姑息)なるうちに、失敗しない方無難な方を選んでしまっている。

 

何をやるにも「カネ」は要る。貧乏ってのは、予防接種受けさせてやれないって事だからな(邑南町では中学生まで医療費無料)。

子供らにはせめて一般水準の生活をさせてやるのは最低限の親の努め、親業もやってる自営業者はだから絶対に「失敗できない」。設備投資も雇用も、やらなければ売上を作れないのはわかっているが、それより何より今を維持するのに精一杯。「情熱」では利益は出ないもの。

 

でも、「チャレンジしている姿」を見せないというのは、それは娘たちにとってイイ事なのか?

「大人になったら我慢しかない」と思わせるのは、それこそ間違った教育ではないのか?

「お店が忙しい時間が長くなればなるほどパパとママは仲が悪くなる」、そんな風に思わせてはならん。教育的にも、ビジネス的にも。

 

とか思いながらランチスタート。満席になるのは13時過ぎてからというノンビリ営業だった。どちら様もありがとうございました。マスター、いったいいつになったら「不惑」になれるのよ?

 

夕方、仔猫たちのお世話。カミサンの実家に行った「ハチ」の弟は、そのあんよを抱っこして寝ていた。可愛らしいのう。

 

夜はお暇でした。

 

 

 

 

 

 

 

 


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