2020年8月12日(水)

お店は休みだが、早朝からゼニにもならない仕事に追われてグッタリ。

三女のお友達が遊びに来てくれていたのだが、全くなんのお構いもできなかった。

 

次女が「ワタシもスマホが欲しい！」とトンマな事を言っている。

長女が「オマエにはまだ早いわ！でも小顔アプリだけは作ってやる！」と、段ボールでムチャクチャにしていた。ムチャクチャに笑ってるな、長女。こういうトコあるわ。

 

2020年8月13日(木)

カナブンが入ってきちゃったらしい。お前たちもたまには野生に戻れ。

 

今日のランチもずっと忙しくさせていただきました。ありがとうございました。11時オープンで、その10分後には満席でした。

 

それにして我々夫婦、体力の衰えを感じ得ずにいられん。入ってもらえなかったお客様、申し訳ありませんでした。なんか、「流行ってる店」みたいだった〜

 

夕方、テレビ局と打ち合わせ。放送日、決まったらお知らせします。

 

夜も大忙し。これが「お盆シーズン」か・・・。

実は島根に帰って10年、今まではお盆はキッチリお休みを取っていた。お盆って、お店開けてたらこんな感じだったんだな。

オフクロも「ワタシがやってた時もお盆が一番忙しかったよ」と言っていたが、あぁ確かにそうだったな。

昔は帰省してきた親戚みんなでお店を営業してたような気がするわ。

 

夜中、体力の限界はとうに越えている。ウイスキーで誤魔化しながらなんとかやったが、ここのところ、角瓶を1日1本くらいのペースで消費している。

底まで落ちた体力とテンションを、それでもなんとか上げるために飲っているのだが、そのあとの自己嫌悪にはずいぶんとココロを削られる。

そしてその自己嫌悪から逃れるために「さらに酔う」。

これはマズいパターンにハマっているのだが、ちょっと抜け出せそうにない。

 

夜中、飲みながら仕込みという仕込みを全てやりきった。「ほら！ハイボールさえありゃ、どんなに疲れてても大丈夫！」という感覚なのだが、そういえば清原も実は非常に弱い男だったらしいな。

よく分かるわ。

 

そして深夜、2年ほど付き合ってくれたG-SHOCKがついに止まった。電池だけの問題ならイイんだけれど、直るかなぁ・・・。

 

2020年8月14日(金)

もう大概に飲んで飲んで飲まれて飲んでなのだが、不思議な事に二日酔いが無い。朝もしっかり目覚めてちゃんとお仕事。

この二日酔いが無いっつーのがイイのか悪いのか。

もちろんあの頭痛や吐き気がないのはありがたいのだが、そうなるとまた今夜も飲んでしまう。二日酔いになってくれてりゃ、今日は飲まずにいけたのに。

俺の肝臓、ちゃんと機能してくれてんのかな？死んでるんかな？

 

ランチぎゅうぎゅうに満席、なんじゃあこりゃあ。

あまりにボロボロ状態の我々夫婦を見かねて、途中からカミサンのママ友が洗い物を手伝ってくださった。ありがたや〜・・・。

 

夜、お店自体はさほど忙しくならなかったのだが、カウンターには「ズッコケ3人組」がやって来た。

そしてまた今夜もウイスキーは空っぽに。

でも、おかげで営業終了してもちゃんとピザカード作りはできた。お盆中のピザの目標枚数は100枚。さぁ、どうなるかね。

 

2020年8月15日(土)

おかしい、また二日酔いじゃない。まあ、とにかく仕事だ。

7時には仕込みや掃除を始めるのに、あっという間にオープンの11時。ほんと誰かアルバイトさん紹介してください・・・。

 

今日もまたオープンから大忙しなのだが、何に手を取られるかって「お問い合わせ」。

「今日やってますか？」「何時までですか？」「キッズルーム空いてますか？」「テイクアウトできますか」のお電話が止まらない。

それに加えて、「6人ですけど入れますか？」「駐車場がいっぱいなんですけどどうしたらイイですか？」と、ご入店のお客様のご案内もしながら、そしてお会計のレジもする。

 

そうやって俺だってバタバタしてんのに、「今はそっちじゃないでしょ！早くピザ持っていって！」などと詰めてくるカミサン。

俺はお客様おまたせしたり帰らせたりはしたくないし、カミサンは店のクオリティを下げるほどの入店はむしろお客様にとってご迷惑になるという考え。

この辺りは多分どんな業界でもありそうだが、「営業がバンバン仕事取ってくるけど、それじゃあ現場は回らないんだよ！」みたいな感じだろうか。

今これを書いてる時はそんな風に客観視も出来るが、その時は客席もキッチンも大パニック中だから俺もカミサンもイライラをぶつけ合ってしまう。

こんな時にスーパークリエィティブディレクターSさんやらアルバイトのえっちゃんがいてくれればこんな事にならないのだが・・・。もうお互い疲労困憊、相手を思いやる余裕がない。俺にもう少し優しさがあればな。

 

カミサンが大急ぎで手書きのお知らせを店先に表示。これが非常に功を奏した(喧嘩中なので感謝しないが)。

 

問い合わせの質が変わったというか、具体的には「何分くらい待ちますか？」と、そもそもお客様には「ちょっとくらいなら待ちますよ」という意思があるという前提のコミュニケーションがとれた。

細かいところは省くが、結果、今日のマックスは駐車場で「12人待ち」という記録を出した。

「12名様」も入店のために待っていただけるとは。なんか申し訳ないような気もするが、少し誇らしくもなった。

そりゃあもっともっとウェイティングのあるお店なんてたくさんあるけど、日本で最も田舎のこの町で「待ってまで入ろうと思ってくれてる」なんて、俺は今日はむちゃくちゃ嬉しかったし、自信になった。

 

そのままずっと忙しく、テイクアウトもあったりで全然休憩もなく夜の営業スタート。自然と夫婦喧嘩も収まった。

 

夜も満席御礼、ありがとうございました。

 

今日は長女と次女がよく手伝ってくれた。いやぁ、ホントに助かったよ。

 

で、終わらせようとしたのだが「パパママ、それは『やりがいの搾取』よ！」と次女。『逃げ恥』のアレね。まぁ、それはそのとおりだわ。

で、このお盆のお手伝いの対価として三姉妹が要求してきたのは、「ニンテンドースイッチ＆どうぶつの森」。

 

・・・たかだか4~5日の洗い物で、それはちょっとアコギ過ぎませんかね？

「あれは今手に入らないから、もうちょい待ってみようね」といえる商品で助かったぜ。

 

自信喪失はアルコールを求めてしまう。

今日はしんどかったが、営業では少し自分を取り戻せたような気がする。

ハイボールはほんのちょっとだけで寝れるような気がします。