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2020-05-29

マスター「1週間チャレンジ」に成功

2020年5月29日(金)

4時半起き。

昔から目覚ましなど必要の無いタイプの人間だが、これは完全に「過緊張」という状態であり、しっかりした睡眠が取れていない証拠とも言える。

しかし俺は娘たちに「お弁当」と「朝食」を作らねばならんのだ。今日もがんばるぞ。

 

まずは生クリームを泡立てる。今日の朝食はフレンチトーストだからな、シャンティがなければ話にならんだろう。

 

昨日の朝食は「ゆかりのオニギリ」でまるで人気が無くて悔しい思いをしたが、今日はその借りを返す。
夕べ、三女に「ぱぁぱ〜、明日はフレンチトーストがイイなぁ〜」と頼まれたから、夜のウチに仕込んでおいた。これを低温でゆっくり焼く。

リクエストを貰ってさえいれば、こんなモンはちょろいんですよ。

 

フレンチトーストはしばらくおいといて、次は長女のお弁当に取り掛かる。昨夜寝てしまって聴けなかったから、radikoで『ナインティナインのANN』を聴きながら。

今までの生放送の『岡村隆史のANN』と違い、今日からは「録音放送」。時代とコンプライアンスの波に上手く乗れなかった岡村が、どんな放送にするのか。

 

『岡村隆史の〜』の時代には「ジャネット」というコーナーがあった。下品で無意味で、そしてだからこそ深夜にはピッタリなコーナー。大人気を博していたのだが、あんなのは、もう二度と聴くことが出来ないのだろうな。

・・・と思ってたのに、やりやがった!!

その手があったか!と、これを思いついたハガキ職人と全てのスタッフに敬意を払いたい気分だった。

 

昔たけしが「全部禁止用語にしちゃえばイイんだよ」と、昨今のポリコレに対して皮肉った事があったが、ラジオを聴きながらそんなたけしの名言を思い出していた。

芸人には「美しい負け様」があると思う。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」「ウチのゴリラ」「リズム&暴力」など、たけしや松本人志や有吉弘行のように、キレもありながら大衆から共感される社会批判芸が表現できるのは、ごくごくわずかな天才だけ。しかもそんな天才にすら浮き沈みがある。

ならばその他の芸人の多くは「負けを魅せる」事で「笑い」にしなければならない。というか、コンプレックスや自分の弱さを「カネに代えられる唯一の職業」がお笑い芸人だ(そういった意味では、上島竜兵、出川哲朗、狩野英孝らも天才と言えると思っている)。

全力で負ければ良いんだ。

岡村が以前世間から叩かれた、「嫌なら観なければ良い」という発言。これは視聴率という評価から逃げた結果出てしまった言葉で、このときも逃げずにしっかり「負け」を認めていれば、あれほど叩かれる事はなかった。なんならもっとファンが増えていたかもしれない。

 

今回、ハガキ職人とスタッフと岡村隆史は「ちゃんと負けた」。コンプライアンスに、時代に、そして「ラジオを聴いていないヤツら」に。

しかし。しかしサイコーに面白かった、美しかった。

「ざまぁみろ!やってやったぞ!」と古くからのリスナーは、この「ジャネット」にみんなガッツポーズをしたに違いない。

連発できるネタでは無いし、正確には岡村ではなくハガキ職人の発想である。が、このハガキ職人さんを作ったのは、あのころ深夜に下品で無意味なラジオを生放送で続けてきた岡村隆史とスタッフであることには違いない。

イイもの聴かせていただきました。

深夜ラジオ イズ ノット デッド。まだまだお世話になりそうだ。

 

そんな風に早朝から1人で勝手に感動していると、フレンチトーストは黒焦げに。やってしまった・・・。ちょろいとか、そんな事いって調子に乗っていた自分が情けない。

 

起きてきた三女は、「フレンチトースト〜?わたしそんな事言った〜?」とチョコフレークを美味そうにバリバリ喰う。そうか、被害者は居なかったのか。なら問題ないね(負けを認めろ)。

 

ちなみに弁当の方は上手くいった。しかしこのサーモンの存在感はホント素晴らしいな。夜、帰ってきた長女のお弁当箱は空だった。

というわけで、「マスターの1週間長女のお弁当作りチャレンジ」は見事成功!いやぁ〜、がんばりました。店はヒマだったが、親業の方は非常に充実感があった。

 

カミサンからはモチロン労いなどは一切なく、かわりに「よし、じゃあ引き続き『60日間お弁当チャレンジ』いってみようか」というありがたいご提案。そして三女からは「ぱぁぱ、がんばったじゃない!3ポイントあげる!それから、1週間って何日あるんだっけ?」と、こちらは不安になるお言葉を頂戴いたしました。

なんにせよ明日はお弁当がいらない。ゆっくり寝よう。60日間チャレンジは、ん〜〜〜・・・。

 

 

 


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