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2020-04-15

飲食店経営者のはしくれとして

2020年4月15日(水)

本日も早起き成功、長女のお弁当もなんとか出来た。できれば週の半分くらいはこうやってお弁当制作に携わってカミサンの負担を減らしたいのだが、カミサン的には「弁当くらいなんでもないわ。全然寝ててもらって大丈夫」らしい。

しかし大幅な寝坊&ボッサボサの頭(メデューサ)でそんな事言われてもね、コッチにしたら余計に緊張感が増すだけなんですよ。モチロン朝食も作っておいたが「あぁ、出来てた?」って・・・。ホント、世のお父さんは全員反省して欲しいわよね(プンスカ)!

今日も引き続き営業自粛。「全ての勘が死んでいる」でお馴染みの我々夫婦にしてみたら、いったいどれだけ仕込みをしたらイイかわからない。が、それでもカミサンと相談しながら仕込みを頑張る。おっかなビックリでパスタやピザやソースを用意して、あとはお持ち帰りのご予約電話を待つのみ。

結果、仕込みドンピシャ。

しかし俺たちの勘が当たるって事は・・・?不吉な予感しかしないが、むしろそのぐらいの緊張感を持って仕事をするべきということか。

壊れてしまっていたプリンターの新しいヤツが届き、ようやく様々な申請が出来る。今回のコロナウィルス拡散防止で、自営業者への補助・助成も少なからずあるらしく、それらの必要書類をプリントアウトして商工会へ持参した。いい加減、紙での提出やめたら?と思うが、それを現場の人に言っても仕方がない。

ただ、この補助やら助成やらは日々変わる。ウチみたいにばっさり営業を止めている店には補助も入るらしいが、問題は営業しているお店への補助だろう。

営業しているお店もやりたくてやってるワケじゃないと思う、だってどうせヒマだもん。それでも従業員さんへのお給料は絶対に必要だし、テナント料や毎月のお家賃も発生する。お給料はモチロンだが、そのお家賃で生活している大家さんだっているのだから、「こんな状況だから家賃払えなくても仕方ないでしょ?」なんて言えるワケない。余裕がなくて、さらに責任感のある経営者だからこそ社会からのバッシングに耐えながらも営業しているのだ。

真面目な人ばかりが「閉めても地獄、開けても地獄」のスパイラル。もっと社会全体の事を考えて欲しいというごもっともな意見もあるが、自分の家族そして従業員さんの事を考えないヤツが社会全体の事なんて考えられるか?そんなもん偽善も甚だしいぜ。

だから、まずは「営業しているお店」にこそなんとか補償の話すべきだ、と思って止まない。ほんまになんとかしてやってくれ。

テレビなどの報道を見るに、取材を受けた(その時点でえらいな、逃げなかったんだなと泣けてくる)お店の店主が、まるで悪態をついているかのような映像をみる。「『やらなきゃ仕方ないでしょ』なんて言っていますが、今は自粛してもらいたいですね」なんて、タワマンに住んでタクシー移動してるようなコメンテーターに言われるのは、さぞ辛いだろう。

仕入先への支払い、従業員さんへのお給料、テナント料や家賃諸々。金融機関への返済が焦げて不渡り出したら、その経営者の復活は相当険しい道程になる。それでも今日を生き抜かねばならない。

今日、新聞社さんから取材を受けた。できるだけ冷静に現状をお伝えしたつもりだったが、最後は少しイヤミも漏れた。わが町の「ナントカ級グルメ」関連のお店は、困った時には補助が入る。赤字だろうと雨漏りだろうと、その都度補填されて生きながらえる。

俺はまだ「新しいプリンターが買える」けど、壊れたプリンターを買い換えることも出来ず、だから補助金の申請が出来ないって袋小路のお店だってあるんだよ。

こっちは商売頑張って税金入れるから、どうか自治体や国こそは弱者に寄り添ってもらいたいと思う。


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