観るだけ、絶対に飲み込まれない。『JOKER』には。

   

2020年2月7日(金)

はやく布団に入って寝たのだが、15分ほどでもう起きてしまった。どうなってんだ、俺のカラダ。

 

せっかく起きたのでチャンス到来、『JORKER』を鑑賞。この好青年風のお母さん思いの中年男性アーサーが、純度100%の悪そのもの(世間や常識が言うところのだけどな)になっていく。

とにかく「語ったら負け」である。

この映画の舞台である「ゴッサム・シティ」の、暴動を起こしたあの無邪気な市民たちと一緒になってしまう。どこまでも客観的に、アーサーに飲み込まれないように鑑賞せねば、どんな感情もジョーカーの思うツボなんだから。しかし・・・。

 

自分のせいではないのに、貧しくても、社会から阻害されても、なりたい事に才能がなくても、それでも下向いて生きてろと「世間」は言う。

「ふざけんな」だ。

35~6歳くらいか、そんな「教え」はデタラメだと気づいてから、それまでは好きだった「儒教の教え」みたいなもの全てが嫌いになったのを思い出すわ(しかも『ダークナイト』きっかけでな)。

 

今はようやく奇跡的に幸せに暮らしているが、俺だってあの頃はいつ堕ちてもおかしくない生活をしていた。貧乏で貧乏で、社会や政治、店の取引先にテナントの大家さん。しまいには、来てくれているお客様や自分の店のスタッフまでをも憎むようになっていた。

だから「ネット右翼」と言われている人の気持もわからんでもない。そこにしかはけ口を見いだせず、罵詈雑言や差別的な呪詛を吐き出さないと、自家中毒で狂ってしまいそうな気持ちも。

 

映画の中のアーサーも最初は耐えていた、受け入れていた。もっとひどい事もあっただろうに、何が「引き金」になるかはわからない。俺はたまたま堕ちなかっただけ、素晴らしい人達との出会いに救われたおかげで。

 

しかし堕ちなかったのは、だからって本当に正しい事なのか・・・?

アーサーは狂い、「ジョーカー」になった。それにしてもなんと神々しい・・・。世間や社会や常識が狂ってるんだから、狂ってる方が正解なんだよ。

 

あ、やべぇ・・・。俺、完全に「飲み込まれて」るな・・・。

あれほど客観的に観なければと思っていたのに、どっぷりと肩まで沈み込んでしまった。早く寝ないと。

 

結局寝ずに朝食作り。そして今朝は次女のお弁当作りもあった。

唐揚げ、タルタルソース、ブロッコリー、トマト、玉子。それに梅とゆかりときゅうりの巻物、納豆とキムチのも作って持たせた。

 

子供らを送って戻ると、設備屋さんが来てくれていた。新品の業務用冷蔵庫を持って。

パナソ○ックの対応には少々解せんところもあるが、設置してくれたこちらの設備屋さんは大変丁寧なお仕事をしてくださった。色々と細かく教えてくださって、俺もこの業界20年を越えるが、製氷機については知らない事ばかりだった。わざわざ広島市内から来ていただき、パナソニ。クのドジの尻拭いみたいな事をしていただいたが、ウチとしてはこの経験は大きな財産になった。今後はメーカーを通さず、こちらの設備屋さんでお仕事をお願いする事に決めた。イイ出会いに感謝だ。

 

昼過ぎ、新ホームページの打ち合わせ。こちらの「工事」は俺としては順調なのだが、デザイナーさんは大変そう。例えるなら「引っ越し」に似ている作業みたいだった。

でも、けっこうイイのが出来そうで嬉しい。「『イケてる』のはやめてくれ」という、デザイナーさんにしてみたらワケのわからん発注で申し訳ないのだが、だってしょうがないじゃない。

 

この打ち合わせ中に「とはいえホームページ内で使う写真だけは『イケてる』方がイイ」という話になり、ちょっと俺のセンスじゃあどうにもならんので、隣の美容室のダイチに相談に。ダイチは写真も上手いんだわ。そしてたまたま時間があるというので、2ヶ月ぶりに散髪。ブラッド・ピットみたいにしてもらった。

 

夜、帰って来た次女にお弁当どれがイチバン美味しかった?と訊いてみたが、即答で「生ハム!」。

いろいろと頑張って作ったが、ただ「フィルムを剥がしただけ」の生ハムがイチバンか。

 

まぁ、コレくらいじゃ堕ちないけども。ただ、積み重なるとアーサーの気持ちもわからんでもないような。いや、別にいつだって。


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