17000
2019年10月17日(木)
遅刻ギリギリのところまで寝てたのに、全然疲れが取れていない。肉体的にはまだまだなんとかなるかもしれんが、このままS社長の毒を浴びて続けるのは、精神の方はもうギリギリ。なんとか営業時間を守ってもらえたら・・・。
悪い人じゃあないんだ、なんならイイ人なんだけどな。
朝は山奥まで行かねばならん用事が。
ススキがたくさん生えていた。なにか物悲しい。そしてこんなトコまで登ってきちゃって、もう今日の分の俺の体力はゼロだぜ。
ランチ、始まってすぐに17000枚目が。みなさまもおかげでございます。20000枚目はさていつになるか。
今日は休憩無しでそのまま夜営業。満席とまではいかなかったが、ずいぶん忙しくなってもらえた。ありがとうございます。
そして今夜は「しゃべる言葉が副流煙」こと、カズヤがカウンターに。「インスタグラムで宣伝してたでしょ〜。だから来てあげましたよ」って言われた時、俺は初めて「怒り」で笑うという経験をした。映画とか小説でしか見たことないけど、あまりに怒ると人って笑うんだね。
ちなみに俺はインスタグラムやフェイスブックで「集客」なんぞしない。臨時休業のお知らせばっかで、どちらかと言うとこの日休みなんで来ないでくださいねという「逆集客」ばかりだ。
もう一回泣かしてやろうかと思ったが、そこはマスター我慢の子。でも飲まなきゃ無理、やってられん。
片付け終わったのは25時だった。いや、片付けは全然終わって無くて、もう疲れ果ててこれ以上片付けられなかった。
カミサンとのケンカも止まない。
2019年10月18日(金)
酒が抜けない。悪い酒だったな。
ここのトコほんと全敗で、読む本や観る映画がひたすら「合わない」。しかしこれは多分、本や映画のせいではなくて、俺に文化に触れられる余裕が無いんだろう。
なんせチープに感じてしまう。泣かせてやろうとか笑わせてやろうとか、そんな濃い味付けのモノいらんのにと思ってしまう。
そこへキドカラー大道(かつてのたけし軍団、そこでたけしのボーヤを務めていた男)の「ビートたけし回顧録」が目に飛び込んで来た。
今まで一度も聞いたことも読んだこともなかった、当時39歳だったたけしによる「談志批評」。
しびれた〜
落語好きなら誰もが知ってる「業の肯定」。神様談志をしてたどり着いた「落語とは?」への回答。その「業の肯定」を否定した弟子のたけしのその批評性たるや・・・。むちゃくちゃカッコイイ。一点の曇りや不満もなく、全てが格好イイ。
師匠に「なろう」とする志らくと、深見千三郎を「超えることが恩返し」と考えるたけしじゃあ、そりゃあ役者が違うわな。
俺がどうして志ん朝を好きで5代目圓楽を苦手にしているのか、たけしにまるごとスッキリさせてもらった。
あの大ネタ『文七元結』を20分にした話や、「きつねやたぬき」と言い切った話。こんな話だったらいくらでも何時間でもカウンターでぶちかませるんだけど、S社長もカズヤもわかってくれそうにないし、カミサンは「は?」だろうし。さびしい。マジで誰か話し相手になってくれ。
夜は大忙し。
次女が洗い物を頑張ってくれた。ほうじ茶ラテと生ハムという報酬で洗い物をしてくれたのだが、そんなもんで済むんならナンボでも食ってくれ。
今日こそ営業時間どおりに終わりたいと願ったが、やっぱりダメだった。でもあと一日だ、乗り切ろう。