頭痛には陽気なギャル映画
2019年9月4日(水)
お仕事終わって深夜。
夜は涼しくなってきて、これは良い睡眠がとれそうだと横になった。外ではコオロギが鳴いている。
が、あまりにも情緒の無い鳴き方。う、うるせぇ!と思ったら外じゃなくて部屋の中で鳴いていた。あと、でかい!ボスか!
目が覚めたので少し映画を観直してからまた寝た。
朝、運転中にまた頭痛。クスリを入れるタイミングを逃し、こうなったらもう3~40分は苦しむしか無い。
「アウンシュヴィッツよりはマシ」「俺の今までの人生の過ごし方のバチが当たってるだけ」「家内安全の厄除け」「モモちゃん、助けてやれずにスマンかった」など、発作の間はとにかく「何か頭痛の理由」を考えていないと、あまりの苦痛にすぐそこのガードレールを越えてしまおうかという衝動に負けそうだ。
「あ、収まってきた収まってきた・・・」とホッとするとまたその1秒後には、右の眼球に頭蓋骨の奥から大きめの釘を打ち込まれているような痛みが波のように返ってくる。
この発作の最中はとにかく「もし取れてしまっても、すぐに拾えるように」と、ずっと右目の前に手を添えている。もちろん群発頭痛にそんな症例など無いのだが、当人にしてみれば本当にそんな痛みと恐怖に襲われており、周りからしてみればおかしな格好なんだろうがきっと「群発頭痛あるある」だろう。
いつもは発作が収まれば何事も無かったかのように動けるのだが、今日のはここ一番で最凶な痛み。息も絶え絶えに帰ってきて、ランチが始まってもしばらくは起き上がれなかった。
ランチ後、お迎えに行った三女と図書館へ。頭痛中、なぜだか「『夜と霧』を読まなければ」との思いがよぎり図書館に来てみたのだが、邑南町の図書館には置いていないようだった。『夜と霧』、あれは借りるんじゃなくていつも手元に置いておかんとイカンな。
夜の営業前に映画の続きを観た。20年くらい前の映画、『キューティ・ブロンド』。
20年前だったら絶対に避けて観ていない映画。『ビリギャル』が底抜けに陽気だったら?みたいな感じかと観始めたのだが。
始まってしばらくはやはり「まぁ、こんなもんか」と思っていたが、あまりのテンポの良さに見入ってしまった。そうするとご都合主義のプロットや、「おバカ」っぽい主人公も、観ているウチに「いや、これは悩める人にもオススメ出来る、尊敬に値する人物だな・・・」と感動すらしてきた。頭痛にゲンナリしているような人間には『夜と霧』よりむしろこっちで正解だったかもしれん。1時間半で精神の方は回復出来た。
夜。中学校のバレーボールの保護者会にはカミサンに行ってもらった。何事もなく、無事に終わったらしい。
営業終って、片付けもおしまい。
今夜は頭痛来なけりゃイイが、どうせ来るなら昼より夜中の方がマシ。「かかってこいや」という気持ちと「できれば勘弁してもらえませんかね」という気持ちは1:9だ。
今夜はコオロギはおらんみたい。おらんのも、それはそれで寂しいような気がする。