わんぱくたち
2019年7月11日(木)
夜、最後のお客様は隣で美容室やってる幼馴染のダイチ。商売もプライベートも絶好調らしくてウラヤマシイわ。
色々話して、帰り際。ダイチがふと「そういえば・・・」と話してくれた事に救われる。ダイチは特になにも考えては無かったと思うが(戦略なら恐ろしい)、俺は「あ、自分一人だけじゃなかったんだ」とラクになった。
それでもなかなか眠れない。「寝なくちゃ寝なくちゃ・・・」の謎プレッシャーが、余計に寝かせてくれないんだろう。むしろ「寝るのが怖い」という感じにもなってきてしまった。
小雨が降っている。
床につこうと思ったが、もう一度だけ、家出してしまった子猫たちを探して家の周りをグルリと回ってみた。外に出て遊ぶ時は、このオフクロの畑の中を走り回っていたのだが。
交通事故とかイタチに襲われたとか、イヤなことばかりが思い浮かぶ。
母猫のシャムに、俺が夕食で食べなかった味醂干しをやった。シャムも自分では食べず、その味醂干しを加えたままニャーニャーと鳴きながら家の周りをグルグル。お母さんというのは、心配が尽きないね。
youtubeやらtverなどで「お笑い」を観ていたが眠気は全く来ない。それでも寝ないと明日がキツイ、それにこのダウナーな精神状態はカミサンに負担を掛けすぎる。早く寝ないと。
でも「あと一回だけ子猫を探しに行ってから」とお勝手口から外に出たら、そこにいたのは家出猫2匹。コラ〜〜〜!
つくづく「なんでそこで怒る?」と思っていた。「迷子だった子供を見つけたお母さん」ってすごい怒ってるよね。怒る必要あるか?ってずっと不思議だった。
ずっと探してた迷子の我が子を見つけた時、お母さんって「ちゃんとココに居なさいって言ったでしょ!なんで勝手にどこか行っちゃうの!」ってブチギレる。あれって、なんでだろうな?と思っていたけど、でも子猫2匹見つけた時には案の定「どこ行ってたんだ!」って言っちゃったもんね。
「不安と安心の振れ幅」に、自分の精神がついて行かないんだろう。自分でもどうしてイイかわからずに「怒り」に変換されてしまうのか。なるほどな、平静でいるというのは難しいもんだ。今ならわかるよ、迷子を見つけたママの気持ち。
とにかく無事で安心した。お勝手口で騒いでいる俺に気づいて、カミサンも降りてきてくれた。なんかトレーニングしてる?腕と肩、ゴツくね?
子猫たちはオフクロの家に入れたらすぐに眠ってしまった、今日は冒険だったんだろう。そして俺もようやくお布団へ。
それがおかしい。
耳栓代わりにイヤホンはめて、それでラジオ聞いているのに「コロの鳴き声」がする。
参った、全然眠れなかった。
ランチ中、案の定カミサンに大迷惑をかける。もう完全に俺が悪いのに「お前が悪い」みたいな事言ったり・・・。良くなかった。
そんな自己嫌悪の中。DM、メール、実際にお土産持って「元気出せよ」ってお店に来てもらったりで、本当にありがとうございました。優しくなりたいけどなれない時、あなた方が俺の指針であります。ぜったいに俺より長生きしてほしい。生き方を見せていてほしい。
夜、三女がパイナップルを切ってくれた。切り方ガイドブックを見ながら、楽しそうに「あ〜、細い(たぶん「薄い」の意味かな)!あ〜、今度は大きすぎる〜!」なんて言いながら。
俺の口には一片も入らなかったけれど、全然良い。次女と三女が美味しそうに食べてくれた。
パイナップルも味醂干しも、子供が食べるのがイイんだよ。
なぁ、シャム。ほんと、帰ってきてくれて良かった。
モモが守ってくれたんかな。