『宝島』
2019年6月7日(木)
午前3時半、読了。大満足の540p、もう寝なきゃもう寝なきゃと思いながら読み切ってしまった。
藤原伊織の『テロリストのパラソル』、山本周五郎の『さぶ』、伊集院静の『羊の目』・・・、この辺りを彷彿とさせるスケールは大きく、しかし身近に感じねばならない物語だった。
我々は「自己責任」をしつけられた世代だ。就職活動が上手く行かなけりゃ「もっとイイ学校出てないからだ」、会社を辞めたら「根性が無いからだ」、結婚出来なきゃ「コミュニケーション能力が無いからだ」。
そんな風に「お前が悪いんだ」と圧力をかけられて来たくせに、いやだからこそと言うべきか、人に優しく出来ない。
貧困や病気に直面しているような人に「節制してないお前が悪いんじゃないか?」と、思ってしまうような俺がいる。「世代」とかなんとか、主語を思いっきり大きくしてしまったが、要は俺には優しさが足りないね。
たまには自分のちっぽけさと直面するような本も良い。今の自分の愚かさと直面してこそ、それでようやくスタート位置につけるだろうから。
朝。tbsラジオクラウドで『山里亮太の不毛な議論』を聴く。山里さんにおかれましては、昨日は「上から目線」で大変生意気を抜かしてしまい、非常に申し訳ありませんでした。「俺みたいなモンが幸せになったら、もう誰もラジオ聴いてくれなくなっちゃうかと思って・・・」と、絞り出すように自身の不安な心境を吐き出された所は、山ちゃんだけでなく聴いているリスナーもみんな涙だったでしょう。もちろん俺もグッときてしまった。
それに引き換え『岡村隆史のオールナイトニッポン』での岡村の情けなさったら、ホント素晴らしい。それでこそみんなの岡村隆史、「役割を背負った男」の生き様聞かせていただきました。しかし、なんと言ってもこのタイミングで『不毛』にも『オールナイト』にもゲストで出ているaikoの引きの強さよ。
ランチが終わってから「こりゃあ絶対昼寝しとかねばヤバイ」と思っていたのにカミサンに先をこされた。眠い〜
そのまま夜営業。家族間連絡ミスにより、一瞬、俺一人での営業となってしまい、その時だけはピリっとしたがあとはノンビリしたモノだった。
部活から帰ってきた長女の膝から離れないモモちゃん。長女にだけ甘えるんだよな。未熟児で生まれてきた時、ずっと看病してくれた長女を覚えているのか。可愛いやつだ。
『宝島』も『不毛な議論』も染み入りましたので、明日からはもっとカッコいい生き方しようと思います。体調は回復傾向。