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2019-04-20

子育てってのは

2019年4月20日(土)

深夜、ずっと観たかった『フロリダ・プロジェクト』視聴。「わたし、大人が泣く時、なんとなくわかるんだ」。

「プロジェクト」というのは計画という意味ではなくて「団地」、低所得者用に作られたアパートの事。ここで育つ子供らの目線でお話が進むのだが、この子供を育てているのもまだハタチの母親。貧困も貧困、すぐ横には犯罪や収監のある毎日。

是枝監督作品をポップにしたような(実際ショーン・ベイカー監督は『誰も知らない』を意識してこの映画を作ったと言っている)映画だが、そのキレイな色彩や、フロリダ(すぐそこにはディズニーがあったり)の穏やかで暮らしやすい気候などの「美しい」風景が、余計に悲劇。

自営業してるからには、俺だってすぐそばに「貧困」がある。気を抜いたら、その瞬間に真っ逆さまだ。

ただ、貧困=不幸ではない。

この映画は「貧困すなわち悪」と言っているだけではなく、誰も断罪しない。そこにカメラが寄り添っているだけ、のような映画だった。

子育て世代にもオススメだが、独身男性にもこそオススメ。完全な人間だから子育てができるのではない、男性に限っていえば、子育てが創るのは「父親」だ。子供も父親も、お互いに迷って悩んで成長しようじゃあないか。

土曜日だが次女と三女は登校。今日は参観日&保護者総会。

カミサンに先に行ってもらっておいて、ランチが終わってから俺も駆けつけた。教室には三女の絵があった。割れたタマゴからは、たくさんの四葉のクローバーが飛び出す。

保護者総会の後は学年懇談。カミサンは次女のクラスへ、俺は三女の方に出席した。

三女の担任の先生から「鈴さんはお家ではどんな御様子ですか?」と聞かれたのだが、最近の三女は帰ってくるとすぐにオフクロの家に行き、そのまま朝まで帰って来ない。よくわからんのよね。

あ、ただ「中学校には行かない。おばあちゃんと畑したりコロの散歩したりしないといけないから」と言っております、とはお伝えした。先生も「あ、あぁ・・・」くらいしか返せなかったが、お気持ちお察しいたします。

自営業のくせにというか自営業だからこそ、「イイ学校出てイイ会社に入って」なんて思ったりもしていた。が、娘らの本当の幸せとはなんだろうかと考えれば、それは「持っているモノでは無い」のだろう。おカネとか学歴とかの。

楽しく過ごせ、娘たちよ。願わくばカミサンみたいな素敵な人間になってくれ。けどもうしばらく子育てしていたいから、あまり急いで大人にならないように。

夜、後輩3人が飲みに来てくれた。「おう、ヒマなんだからもっと友達呼んで来んかいや。お前らウチの娘の『進研ゼミ』辞めさすつもりか?」とお願いしてみたら、軽くパーティーみたいな感じに集まってしまった。

眠い。明日は長女の参観日&保護者総会だからもう帰って。


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