本は「地図」だ。

   

2019年1月6日(日)

昨夜。地元が誇る醤油屋さん、「垣崎醤油」の社長と一献。

9年前、「俺の人生はどうなるのか・・・」と不安いっぱいに田舎に帰ってきたのだが、その時この「垣崎醤油」の社長とお話させていただく機会があった。

「マスター。俺は商売の事はよくわからんが、うちの醤油は地元の人に愛されたらもうそれ以上はなんにもいらん。そう思って醤油を作ってるよ」と、迷う俺に人生のヒントをくれた人だ。

とか言っておきながら、今じゃあ大手百貨店で取扱があるわ、ananで取り上げられるわって、どーなってんだよ!「いや、マスター。俺にもよくわからんのじゃ〜」。でも、地元の人に向けて真摯に仕事に取り組んだ結果に間違いない。ほんと尊敬するわ。何も無い日はアルコールは飲まないと決めたはずだったが、こんな日はアリという事にした。

 

今日は日曜日。冬休み明けてすぐだし、まぁがんばろうかと営業してみた。

が、ランチは2組のみのご来店。どえらいヒマだったが、おかげでずっと棚上げになっていた重要案件をカミサンと話し合えた。ずっと誤魔化しながら営業していたキッチンのメインマシーンをようやく新しくする。これでもう少しお料理の提供時間を短縮できる、と思うのだが、使ってみんとわからんな。しかし高ぇ・・・。

次女、書き初め完成。これでようやく冬休みの宿題をやり遂げた事になる。ご苦労であった。

 

俺は年末に友人からもらった本を読む。広島の気合の入ったパン屋さんの本。

よく覚えている。「はてな」で日記をつけている頃、たしか俺は日々せいぜい20程度の評価だったのだが、こちらのパン屋さん「ドリアン」の店主さんは1000を超える評価。東京から帰ってきた同い歳で「親から継いだ家業を自分なりに頑張っている」って、どーしても気になってしまう。

垣崎醤油にせよ「ドリアン」にせよ、商品に対する「想い」というのが凄い。そして、その「想い」を具体的に表現するチカラが凄い。俺なんて店のHPのブログなのに、基本「三姉妹との楽しい日常」しか書いてねーし。

 

ドリアンとウチではお客様に対するアプローチが真逆だ。「ドリアン」はアイテムを徹底的に絞り込み、その分「素材と製法」に全力を注ぐ。「食」にこだわりやリテラシーのあるお客様に商品を提案し、「食」というものの感動体験(そこはウチも)を購入してもらう。

喫茶とおりみちは、あくまで「場」。食材や製法にもこだわりが無くはないが、それを表現する事は「むしろマイナス」くらいに考えている。

 

どちらが良い、というのは無いだろう。ルイヴィトンもユニクロも、両方あった方が世界は豊かだ。

そうか、だから俺は「場」としての喫茶とおりみちのレベルを上げていく事に注力すればイイのか・・・。

居心地が良い、気軽で手軽、何が食べたいというわけじゃあないけどお腹が空いた、お友達とオシャベリするのに便利・・・。今年はもっとそんな「場」になれるように頑張ろう。

 

「食にこだわっている」同業者の言葉はあまり聞かないようにしてしまっていたが、大変勉強になった。垣崎醤油と良い本、どんな感じで今年はがんばるべきか悩んでいたが、おかげで暗闇に少し道が見えた。まさに「心に太陽」。

出会いや尊敬できる人からの教えは素晴らしいが、そんな機会は年に何度も無い。やはり迷ったら本、本こそが俺の人生の地図だ。


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