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2018-04-18

俺は違うと思うよ

2018年4月18日(水)

午前4時起床。ちょっと朝からテンションあげて過ごしてやろうと、インド映画『バーフバリ伝説誕生』を視聴。う〜ん、なかなかバカバカしくて良い(内容はインドの昔話)。この後編の『王の凱旋』というのが非常に良いというので、これはそれを楽しむ為に観ただけだったが、まあイイ。ちょうどこんなのが観たかった。

 

ランチが始まる前に、カミサンが擬木作り。「こんなんしてるの、楽しいわ〜」とイキイキするカミサン。

 

ふむ・・・。いっちょ試してみるかと、以前からずっと異議申し立てしたかった「SNSを使ってお客様を集めよう!」についての実験を。

SNSでの情報発信を頑張っている「お店自体、オーナーさん」はイイと思う。しかし俺はずっとSNSを使っての「集客」というもの、もしくはその提案をしてくる安いコンサルやビジネス雑誌を信じていない。なんなら軽蔑しているほどだ。

特にウチのような個人経営の飲食店でいえば、「こんな食材を使っています!」や「こんなオシャレな事してます!」という発信は、むしろ害だと思っている。

それは今から20年近くまえ、俺の苦しい実体験が元になっている。

 

当時、俺のやっていた店の売上の半分を占めていたのが「結婚式の2次会ビジネス」。元町の海側にあった俺の店の周辺にはたくさんのホテルや結婚式場があり、元町駅とホテルの中間にあるウチならたくさんの2次会が取れると踏んだわけだ。

実際、週末になると多くのご予約で店は埋まった。売上は順調なところでキープ出来ていたが、それはあくまで「売上」である。

 

この「結婚式の2次会の予約」を取るには、「広告」が必須だった。1ページのたった4分の1のスペースに載せる掲載料が当時25万円。1年で300万。

たしかに最初は上手くいった。しかし競合他社が増えるにつれ、客単価を下げた金額でなければ勝負ができなくなっていった。大手ならキャパやスケールメリットでカバーできるだろうが、MAX40席のウチでは勝ち目はなかった。

 

しかし、一旦「広告」という麻薬の味を知ってしまうとそこから抜け出すのは難しい。店を流行らせる為なのに、次々と有料宣伝活動を打つというのは、実際は店の寿命を縮めようなものだった。

広告は100%信用できるものではない。

 

そしてもう少しキビシイ事をいえば、はっきり言って宣伝広告では集客能力はほぼ「無い」。お手元の雑誌、新聞をご覧になって欲しい。読むのは「記事」で、広告のところは読み飛ばしているだろう。

特集を組まれるようなお店になれば読んでもらえるが、そうでなければ読んでもらえない広告が掲載されるだけ。しかも、カネを払ってるのにだ。人は広告は読まない。読んでも、せいぜい「料金の比較対象」にされるだけだ。

俺がSNSでの集客を目論む同業やコンサルに申し上げたいのは「あなたのその記事、『広告』になっていませんか?」という事。

 

では実際に今日俺がどう試したか?今日俺がFBにアップしたのはコチラの写真。この「なんかオシャレなお店やってますよ〜」というあざとい写真が、「いいね!」の数63だ。もっとオシャレ感も出せたが、まあこのくらいにしておいた。

 

そして、先日の三女の保育園の卒業式の写真をアップした時はどうか。

これは倍以上の「いいね!」、その数165だ。お店のホームページなのに、オシャレもグルメも、そもそもお店のことすらも書いてない。

 

俺が現在のところ仮定しているのは「応援してもらえる店作りが大切なんじゃないだろうか」という事。

SNSや飲食店検索の「食べログ」などは、自浄作用つまり「ああ、こんなところは直した方がイイな」とか「この料理が案外人気なんだな」と、反省やカイゼンなどの確認ツールに使うべきである。集客ツールには、俺は個人レベルでは実は向いていないんじゃないかと思う(相当できるコピーライターなどがいる場合は除くが、雇うには相当のゼニがいるぜ)。

俺は店のSNSを友人に回して「ウチの店にイイねしてくれ」と頼んだことはない。誰かから回り回って、「あいつこんな店やってんのか」とバレていくというのがほとんどだ。そしてご存知のように、ほぼ「臨時休業のおしらせ」しかしない。

 

これから我が邑南町に何軒か新しいお店が出来るらしい。俺は店はあればあるほど良いという考えだが、どちらのお店もどうか流行ってほしいと心から願う。

俺の言う事が全て正しいはずはないが、それでも誰かのお役にたてればと思う。

集客や売上に惑わされる事のないよう、しっかりイイ商品とサービスを提供できるお店を作っていただければと、老婆心ながらオジサンの小言でございました。

 

心配すんな!筋トレしてりゃあ、売上は上がるよ!ここ読んでる人に聞いてみたらイイよ!本当に忙しくなったんだから!


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