ワンオブゼム

   

2017年11月25日(土)

貸切営業。ありがとうございました。

調理担当の人も俺も、ここのところ結構くたびれていたので、今日は夜営業はお休みにさせていただいた。

 

その調理側が「明日は広島で仕入れをせねばならん」というので、広島の妹のところに今夜は一泊させてもらう事にした。そこからなら仕入れもラクだから。妹夫婦が手料理をふるまってくれた。

22時過ぎには寝た。久しぶりに「早く寝たほうがイイ」と思った。

 

2017年11月26日(日)

真夜中2時に起床。

まだ広島の繁華街「流川」ならやっている時間だ。会って話したいヤツもいるし、今から出かけようかと思ったが、持って来ていた本を読む事にした。『罪の声』。

グリコ・森永事件を元に書かれた「小説」だが、これってどこまでがフィクションなんだ・・・?気がついたら3時間も読んでいた。グイグイと引き込まれた。

 

自分を「ワンオブゼム」と認識した人間は強いと思う。今はゼロの地点にいると認め、「コツコツやるしかない」と思った時にだけ真のスタートが切れる。本当は不安なだけなのに「俺はまだ本気出していないだけだから」などと強がっているようではウサギとカメのお話のあの結末が待っている。

物語は、ある二人の青年が全く別の角度から遠き日の「グリコ・森永事件」を追っていく。二人は終盤まで出会うことはない。ただ二人共、コツコツとやるべき事に取り組む事カメだ。

一人は精神的に、一人は職業的に成長していく。派手な事をする必要は無く、目の前のやるべき事に真摯に取り組んでいけば周囲が必ず助けてくれる。

 

この広島に向かう車中なぜそんな話になったか思い出せないが、三姉妹の母親に「将来の仕事の夢」みたいなものを話した。彼女からは「・・・もう、そういうのは難しいと思う」「あの時とは違うから」とやんわりとその夢は諦めるよう諭された。

 

俺にワンオブゼムの自覚が足りないか、仕事への取り組みが足りないか。どちらにせよ、俺には信頼が無いようだ。そこまでの男であっても一緒にいてくれているとありがたく思うべきとも思ったが、他の何を置いても「仕事への夢」を否定されたのだ。感謝以外の「イヤな感情」が、初めて湧いた。

 

どちらにせよ、流川に飲みに行かなかったのは正解だっただろう。ろくな事にならんかったはずだ。

『罪の声』、あとはラストの1章だ。どんな感情になれるのか。


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