toggle
2017-10-07

最後の運動会

2017年10月7日(土)

朝6時に保育園から電話があり、「運動会、園庭でやるか体育館でやるか、どうしましょう」と。昨日からの雨は止んだが、今日も怪しい天候ではある。ま、体育館まで道具運ぶのも大変だし、やっちゃいましょうよと保護者会長判断で園庭で決行とさせてもらった。

 

7時半、会場準備。降らんでくれよと願うばかりだが、降ったら降ったでなんとかなるだろ。

 

まず先に言わせてもらうと、それにしても、今年の運動会は本当に良かった。感動した。

 

だいたい涙腺が弱い俺だけど、今年は何度も何度も崩壊してしまった。三女も今年で最後の運動会、その辺りの寂しさも相俟ってカミサンもポロポロしていた。

 

入園して以来、運動会の開会式は毎年全てボイコットしていた三女だが、年長さんになってようやく元気いっぱい入場行進してくれた。なぜか毎年毎年「体操服がきついのよぉ〜!」と泣きわめいていたのだが、今年はみんなの前に出て準備運動のお手本までできるようになっていた。この時点で十分感動させてもらったが、お手本どころか本人は溢れんばかりのやる気で満ち満ちているではないか!ジャ〜〜スティ〜〜ス!!!

 

不機嫌になる瞬間もあったのだが、それは勝負に敗れて悔しくてのものだから、ならばヨシである。カミサンと出た親子競技で負けて悔しさ全開。このあとカミサンが綱引きに出る事になっていたのだが、「ダメよ!ダメ!!綱引きはゼッタイにパパが出た方がイイんだからぁ!」

た、頼りにされてる・・・。案外無いのよ、家族からハッキリと頼りにされることってのは。こんな言葉こそ父親冥利に尽きるってもんだ。今年の運動会ってホント素晴らしい。

 

おっしゃあ〜!パパ、がんばるでぇ〜〜〜!デッドリフトはあんまり鍛えてないけど、そこら辺は上半身でカバーだ!ぅおらぁ〜〜〜!で、綱引きは大接戦の末なんとか勝利!しかしこの写真が『運動会の思い出』に使われる事はなかった。白組父兄との死闘に全てを出し尽くした紅組父兄は、続く2回戦、白組父兄に嘘のようにボロ負けした。

 

そして最後のさくら組さんのリレー。三女、これが保育園のラストランだ!がんばって来い!いけ〜、がんばれ〜〜〜!走るフォームはアレだが、赤いハチマキはよく似合っているぞ!

 

リレーは一進一退の好レース、最後まで結果はわからん。

アンカーには、三女の愛するハクト王子様がエントリー。「ハクちゃん、がんばって〜!」と応援する三女の声が聞こえるが、おい、ハクちゃんは白組だぞ?

 

アンカーまでバトンが渡り、赤組ツグちゃんを白組ハクちゃんが僅差で追いかける展開!ヒリヒリするぜ!

速い二人だ、一気に終盤の第三コーナーまで来た。ハクト王子も速いが、いやいやツグちゃんも負けずに速い。しかしそこは保育園児、コーナーの練習をしているわけもなく、そのスピードでツグちゃんは少しコーナーの外に膨らむ。

 

トラックの白線とツグちゃんの走っているラインに、大きくは無いがそれでもはっきりと一人分のスキマが出来た。

 

ここが最後のチャンスと感じただろう、ハクちゃんがそのスキマに更にスピードあげて鋭く差し込む。追い抜くのかハクト王子!いよいよこれ以上に女子人気が高まってしまったら、三女がさらに手も足も出なくなってしまうじゃないか!今でもあまり相手にされていないというのに!でもイイ、俺はこんなレースが見られて幸せだ!

 

が、その瞬間ハクちゃんは大きくバランスを崩す。ハクちゃん自身のスピードが仇となり、手でかばうヒマも無く顔面から地面に滑り込む。息を呑む観客席の保護者達と園児たち。

 

レースは決まった。ハクト王子にはもう逆転の目は無い。しかしそれでも、その転んだ勢いまでもを利用するがごとく、回転するように起き上がり、すでにゴールしたツグちゃんを追う。低い姿勢から再び走り出すハクト王子は、まるでチーターのようだった。

 

保育園のリレーというのは、よちよち走るカワイイ子供たちを眺めて感動するもんだと思っていたが、これは立派なレースであった。雨が降ったらその時考えようなど、今朝はテキトーな考えでありました事、深く反省します。

昨日は「最後の挨拶なんてかったるいわ」と抜かしてしまったが、最後はちゃんと、ここまで運動会を準備して練習もしてくれた先生方に保護者を代表してお礼を言わさせていただきました。本当にありがとうございました。


よく読まれている日記